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エンジニアのためのAIとの話し方

コース: エンジニアのためのAIとの話し方6 コンテンツ
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チャットAIを始める一歩

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この講座のゴール

まずは「質問できる相棒」を1人、自分のPCに呼ぶところから始める チャットAIとは何かを理解し、ChatGPT / Claude / Gemini の3つから1つを選んで、今日すぐ使える状態にするのがこの講座のゴールです。最初の質問まで体験します。

検索エンジンとの決定的な違いを理解します。「探す道具」ではなく「答えてくれる相手」です。 ChatGPT / Claude / Gemini。特徴の違いを知り、迷わず1つに決めて登録まで済ませます。 走る例の「DXって何から始める?」を実際に投げて、最初の対話を体験します。

🎯 この講座の「走る例」 — 初めてのDX担当者

あなたは経理・営業事務などの非IT部門の所属ですが、先週から「社内DX推進」の担当を任じられました。上司からは「まずはAIを使えるようになって」と言われたものの、何から始めていいか分からない — この状況を、本講座を通して解き始めます。あなたの実際の立場に読み替えながら読み進めてください。

この講座の流れ

P テーマ 身につけること P3〜4 チャットAIの正体と3つの選択肢 検索との違い、ChatGPT / Claude / Gemini の特徴と選び方 P5〜6 登録して最初の質問まで アカウント作成の共通フロー、走る例で最初の対話を体験 P7〜9 対話の基本ルールとまとめ AIの2つの癖(忘れる・間違える)、NG→OK書き換え、チェックリスト

チャットAIとは何か

まず言葉の整理から。「チャットAI」「生成AI」「LLM」という3つの言葉は、ほぼ同じものを指しています。

🤖 チャットAI

ChatGPT / Claude / Gemini など、チャット画面で対話するAI の名称。本講座で主に扱うもの。

✨ 生成AI

文章・画像・コードなどを生成するAI の総称。チャットAIも画像生成AIもこれに含まれる。

🧠 LLM

Large Language Model。チャットAIの中身の仕組み の名前。詳細は使う上で必須ではない。

検索エンジンとの決定的な違い

すでに使っている検索(Google検索など)との違いを1つの表にまとめました。

比較軸 🔍 検索エンジン 💬 チャットAI やってくれること Webページの一覧を表示する 質問に対する答えそのものを書く 出てくるもの リンク集(自分で読んで組み立てる) 読みやすく整形された文章 聞き方 キーワードで検索(例:DX 手順) 普通の日本語で質問(例:DXって何から始めればいい?) やり取り 1回きり(検索を打ち直す) 連続した対話(続けて質問できる) 答えの確実性 出典が明確(表示されたページ) 間違えることがある(出典は聞ける)

検索は「探す道具」、チャットAIは「答えてくれる相手」。分からないことを、人に聞くように日本語で聞ける のが最大の違いです。そのぶん間違えることもあるので、使い分けと確認クセが重要になります(P7)。

3つのチャットAIから1つ選ぶ

代表的な3つを比較します。結論から言うと、どれを選んでも本講座はすべて進められます。違いを知った上で、直感で1つ決めてください。

比較軸 ChatGPT Claude Gemini 提供元 OpenAI(米国) Anthropic(米国) Google 一言でいうと 世界で最も利用者が多い定番 文章が丁寧で長文読解に強い Googleワークスペースとの連携が強い 無料で始められるか ○ 無料プランあり ○ 無料プランあり ○ 無料プランあり 日本語 ○ 自然に対応 ○ 自然に対応 ○ 自然に対応 初学者の第一歩として 情報量が多く困りにくい 説明が粘り強く親切 Gmailやスプレッドシートを使っているなら相性◎

決め方 ① — 迷ったらChatGPT

利用者が最も多く、困ったときの調べ物も多い のが利点。日本語の解説記事も一番見つかりやすい初学者向けの定番です。

決め方 ② — 社内の指定に従う

会社が「業務で使ってよいAI」を指定している場合はそれに従う のが大前提。情報セキュリティ部門の案内をまず確認してください。

3つとも基本的な使い方は同じ(日本語で質問して答えが返る)なので、あとで乗り換えることも簡単です。「完璧な1つを選ぶ」より「まず1つ使ってみる」が大切です。

アカウントを作成する(共通フロー)

3つのAIとも、登録の流れはほぼ同じです。必要なものは メールアドレス1つ だけ。所要時間は10分ほどです。

検索で「ChatGPT」「Claude」「Gemini」と検索し、提供元の公式サイト を開きます。広告や偽サイトに注意(URLの表記を確認)。

画面右上や中央の登録ボタンから新規登録へ。無料プラン で始めます(カード情報は不要)。

会社の規定で個人アドレスしか使えない場合はそちらに。届いた確認メールのリンクを開いて本登録します。

名前と利用目的(個人利用)を入力すれば登録完了。チャット画面が表示されたら準備OK です。

#(( "メールアドレスを用意", "無料プランを選ぶ", "確認メールのリンクを開く", "チャット画面が出ればOK", ).at(i))

登録時に 個人情報や社内の機密情報を入力する画面はありません。もし求められたら、それは偽サイトの可能性が高いのですぐ閉じてください。公式サイトのURLは提供元(OpenAI / Anthropic / Google)の名前が入っているかで判別できます。

会社のPCで使う場合、まず社内のAI利用規定 を確認しましょう。「どのAIを使ってよいか」「入力してよい情報の範囲」が定められていることがあります(講座03で詳しく扱います)。

最初の質問をしてみる

準備ができたら、走る例の最初の質問を投げてみましょう。入力欄に以下をそのまま入力します。

📋 最初の質問(そのまま入力してみる)

私は経理部門の社員で、先週から社内DX推進の担当になりました。ITの専門知識はほとんどありません。まず何から始めればいいですか? 初心者向けに、具体的な手順で教えてください。

✍️ この質問に含めた3つの要素

  1. 自分の立場(経理部門・DX担当・初心者)— 相手が答えのレベルを決める材料
  2. 聞きたいこと(何から始めるか)— 1つに絞る
  3. 答え方の指定(具体的な手順で)— 聞き方ひとつで答えが変わる

👀 返ってきた答えの読み方

  1. まず読み通す(理解しようとしなくてよい)
  2. 「これなら自分にもできそう」と思う項目を1つ探す
  3. 気になる言葉があれば、そのまま続けて聞く(講座02で練習)

💡 入力に使う日本語について

チャットAIは話し言葉でも敬語でも構いません。「ですます」である必要もなく、メモ書きのような日本語でも通じます。ただし曖昧な指示より具体的な依頼 の方が確実な答えが返る、という原則は日本語でも同じです。

最初の一問は「完璧な質問」でなくて構いません。質問 → 答えを読む → さらに聞く の往復ができた時点で、この講座の半分は達成です。

AIの2つの癖を知っておく

便利な相棒ですが、最初に知っておくべき癖が2つあります。どちらも対処法はシンプルです。

癖① — 会話が終わると忘れる

新しい会話(チャット)を始めると、それまでのやり取りはすべてリセット されます。昨日相談した内容は、新しい会話では覚えていません。

対処法

関連する話は同じ会話の中で続ける。翌日に持ち越すときは、前提をもう一度書いて伝える。重要な結果は自分のメモに残す。

癖② — 自信満々に間違える

もっともらしく、きっぱりと、間違ったことを言うことがあります(ハルシネーション と呼ばれます)。特に、細かい数字・日付・社内の事情で起きやすい。

対処法

業務で使う数字や事実は出典を確認する。「それは一般的な情報? 想像?」と聞くのも有効。重要判断はAIの答えだけで決めない。

初心者が特に引っかかりやすい3場面

場面 何が起きるか こうする 存在しない機能やサービスを紹介された それらしい名前のツールが登場する(実在しない) 「公式サイトのURLを出して」と聞き、実際に開けるか確認 社内の規定を「あるように」答えた 一般論をうちの会社のことのように話す 社内のことは社内の資料で確認(講座03で解決) 答えが毎回違う 同じ質問でも生成のたびに変わる 業務に使うなら要点をメモに固定し、AI任せにしない

AIの答えは「よく調べた同僚の意見」として扱うのがちょうどよい距離感です。信頼しすぎず、疑いすぎず — 最後に判断するのは自分です。

NG → OK 書き換え表(初学者あるある)

最初のうちは誰もが通る「もったいない聞き方」4選です。直すのに特別な知識は不要、一言足すだけのものばかりです。

DXについて教えて 経理部門の社員です。DX推進担当になったので、まず何を知るべきか、初心者向けに3つ挙げてください 立場と「3つ」という絞り込みを足すだけで、答えが具体化する

もっと詳しく 1つ目の「業務の可視化」について、具体例を交えてもう少し詳しく説明してください 「何について・どの深さで」を指定すると、曖昧な掘り下げがなくなる

それって本当? その情報は一般的な内容ですか? それとも推測ですか? 出典や根拠があれば教えてください 自信のある間違いを見抜く「確認の一言」を習慣にする

昨日の続きなんだけど…(新しい会話で) 昨日、業務の可視化について相談しました。要点は「まず各業務の所要時間を記録すること」でした。この続きで… 新しい会話では忘れるので、前提を自分で書き直して伝える

💡 共通する直し方

NG列はどれも*「相手が自分の状況を知っている前提*」になっています。AIは何も知らない相手。立場・目的・絞り込み を一言足すだけで、答えの質は劇的に変わります。

📖 覚え方

「初対面の同僚に話すつもりで書く」。初対面の相手には自分の立場を説明しますよね。その感覚がそのまま使えます。

まとめ — 今日できたこと、次にやること

チャットAIは「答えてくれる相手」。検索とは違い、日本語で聞いて、続けて質問できる。 3つのAIの違いを知り、1つ登録した。無料プランで今日から使える。 会話が終わると忘れる。自信満々に間違える。対処法は「続ける・確認する」。

講座01を終えたら、以下をチェック

Check できるようになったこと 確かめ方 ☐ チャットAIと検索の違いを説明できる 家族や同僚に「何が違うの?」と聞かれて1分で説明してみる ☐ 3つのAIの特徴を1つずつ言える 自分が選んだAIの理由を1文で書いてみる ☐ アカウントを作成し、チャット画面を開ける ログインして、入力欄が表示されることを確認 ☐ 最初の質問をして答えを読んだ 走る例の質問(P6)を投げて、1つ「できそう」を見つける ☐ 確認の一言を使える 「それは一般的な情報?」を1回実際に聞いてみる

次の講座では、この1往復を「対話」にレベルアップさせます 今日できた「質問 → 答え」は、まだ一問一答です。講座02では、続けて質問して深めたり、説明のレベルを指定したり、いわば「上手に聞く技術」を練習します。今日の会話はそのまま残しておいてください。

AIとの対話の基本

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この講座のゴール

一問一答を、「覚えてくれる相手」との対話にレベルアップさせる 講座01では1回質問して1回答えをもらいました。この講座では、続けて質問する・レベルを指定する・答えを業務に置き換える、という3つの技術で、答えの質を自分でコントロールできるようになります。

同じ会話の中なら続きを聞ける。新しい話題は新しい会話で。切り替えの判断ができるようになる。 「初歩から」「例え話で」「専門用語なし」の3指定で、同じ質問でも答えの難易度を変えられる。 鵜呑みにせず、出典を確認し、自分の業務の言葉に翻訳して使う。その習慣を週次で回す。

🎯 この講座の「走る例」 — 「DXとは何か」を3ターンで深める

講座01の続きです。DX推進担当のあなたは、最初の質問で「まず業務の可視化から」という答えを受け取りました。でも「DX」という言葉自体、まだきちんと説明できる自信がありません。この講座では「DXとは何か」を3ターンの対話で自分のものにしていく流れを追います。

この講座の流れ

P テーマ 身につけること P3〜4 文脈とレベル指定 続きを聞く/新しく始める判断、「初歩から・例え話で・用語なしで」の3指定 P5〜6 追加質問5選と走る例の実演 「もっと簡単に」「具体例を」などの定番追加質問、3ターン対話の見本 P7〜9 答えの使い方と習慣化、まとめ 出典確認・業務への翻訳、NG→OK表、週次学習の習慣、チェックリスト

対話は「連続」する — 文脈の使い方

講座01で学んだ「会話が終わると忘れる」の裏返しです。同じ会話の中なら、AIはこれまでのやり取りを覚えています。これを「文脈」と呼びます。

✅ 続けて聞くとき

  1. 同じテーマを深めたいとき
  2. 前の答えの特定の箇所を掘り下げたいとき
  3. 「それをうちの業務に当てはめると」など、前の答えを利用したいとき

→ 「それ」や「1つ目」で通じるのが文脈の便利なところ

🔄 新しい会話を始めるとき

  1. 全く別のテーマに切り替えるとき
  2. 前の会話の雰囲気に引きずられたくないとき
  3. 長くなりすぎて答えが安定しなくなったとき

→ 前提(立場・目的)を自分で書き直すのを忘れずに

文脈は「長いほどよい」わけではない

状態 起きること 対処 会話が短い(1〜10往復) 文脈をフルに活用できる 安心して続けて聞く。最も調子がいい長さ 会話が長い(数十往復) 最初の話題と混ざり、軸がぶれることがある 要点をまとめ直して、新しい会話に移る 話題が切り替わった 前の話題の答え方に引きずられる きっぱり新しい会話を始める

判断の目安は*「この会話のテーマは何か」と1文で言えるか*。言えるなら続ける、言えなくなったら新しく始める。会話にはタイトルを付ける習慣(「DX基礎の相談」など)をつけると管理が楽です。

説明レベルを指定する

同じ質問でも、指定ひとつで答えの難易度は変わります。初学者の強い味方が、次の3指定です。

指定① — 初歩から

「初心者向けに、前提知識なしで説明して」 知っていることを省略されなくなる。専門用語が出たら、その場で「それって何?」と続けて聞く。

指定② — 例え話で

「身近な例え話で説明して」 難しい概念も、料理・郵便・会議などに置き換えると急に分かる。「うちの経理業務に例えて」と業務指定も有効。

指定③ — 用語なしで

「専門用語を使わずに説明して」 用語を覚える前の「なんとなく理解」を作るのに最適。理解してから用語を聞き直す二段構えがよい。

使い分けの例 — 「APIとは何か」を3通りに聞く

聞き方 返ってくる答え 使う場面 「APIとは何か初歩から説明して」 定義と仕組みの丁寧な解説 まず全体像を掴みたいとき 「APIを郵便局に例えて説明して」 「頼む人が注文票を書き、局員が荷物を届ける…」のような例え話 概念を掴みたいが文章が難しいとき 「APIを専門用語なしで説明して」 「システム同士がお手紙をやり取りする仕組み」のような平易な一文 一言でまとめたい・人に説明したいとき

レベル指定は恥ずかしいことではありません。「小学生にも分かるように」と聞く人のほうが、断然早く理解できます。分かったふりをして先に進むのが一番の損です。

すぐ使える追加質問5選

答えをもらった後に投げる一言です。この5つを覚えるだけで、対話の幅が一気に広がります。

「もっと簡単な言葉で言い換えて」 難しかった答えを一気に平易化 「経理の業務で具体例を挙げて」 抽象論を自分の業務に着地させる 「関係を表で整理して」 構造や順序が一度で見える化される 「別のアプローチも挙げて」 一つの正解だけだった答えに選択肢が増える

「」系

そして最後の1つ — 確認の「クイズ」

「ここまでの内容を確認したいので、クイズを3問出してください。私は答えたら採点してください」

読んで「分かった気」になっていた箇所が、クイズにすると急に答えられなくなる — そこが理解の穴です。AIは出題・採点・解説を1人でやってくれる、最強の学習パートナーです。講座04で技術学習の型として本格的に使います。

📌 覚え方 — 「簡単・例・図・別・確認」

頭文字を並べると「かん・れい・ず・べつ・かくにん」。 付箋に書いてモニタに貼っておくと、対話が詰まったときにひと目で次の一手が浮かびます。

💡 追加質問は「続けて」投げる

5選はどれも、同じ会話の続き として投げるのが基本です。「それ」が何を指すか、AIは文脈から判断してくれます。

走る例:「DXとは何か」を3ターンで深める

講座01の最後の状態から、実際の対話がどう進むかを見てみましょう。左があなたの入力、右がその狙いです。

DXという言葉自体を、初歩から、経理の仕事に例えて説明してください 指定①+指定②の合わせ技。立場は会話の文脈で伝わっている

その「業務の可視化」を、うちの部署(経理)でやるとしたら、まず何の数字を集めればいいですか? 追加質問「具体例を」。前の答えを足場に、業務に着地させる

今月から試せる小さな最初の一歩を、週あたりの作業時間つきで3つ挙げてください 「違う方法で」の応用。計画の粒度(週あたり)まで指定

3ターン目の答え、こんな形で返ってくる

  • 経費処理の件数を週ごとに記録する(週あたり約15分) — Excelに日付と件数だけ記す
  • 月次締め作業の所要時間を計測する(週あたり約5分) — ストップウォッチで開始・終了のみ
  • 問い合わせの内容を4分類でメモする(週あたり約10分) — 分類は録音なし、既存のメモ欄を流用

✅ ここまでの所要時間 — 約10分

3ターンの対話で「何から始めるか」が実行可能な週あたりの作業まで落ちました。これを自分で調べようとすると、資料を読み込むだけで数時間かかります。

⚠️ ここでまだ実行しない

AIの提案する数字(週15分など)はあくまで一般的な目安。実際の作業時間は自分の部署で確認する。講座03で「社内の資料に基づいて答えるAI」を手に入れます。

返ってきた答えの使い方

対話が上手くなっても、答えの使い方が雑では元も子もありません。3ステップで「自分の知識」に変えます。

STEP1 — 出典を確認

数字や固有名詞が入る答えは「根拠は?」と聞く。一般論なのか推測なのか を仕分ける。業務の意思決定に使う部分ほど確認を厳しく。

STEP2 — 業務に翻訳

AIの例えをそのまま使わず、自分の部署の言葉に書き換える。「経理なら、この仕組みは月次締めの○○に相当する」と一文で書けたら理解した証拠。

STEP3 — メモに残す

会話は消える前に自分のメモに保存。「質問・要点・自分の翻訳」の3点だけ書く。このメモが講座05の対話ログの原形になります。

この3ステップ、会社の文化で言えば「報連相」の確認

ステップ やること やらないと起きること 出典を確認 根拠を聞き、一般論/推測を仕分け もっともらしい間違いをそのまま上長に報告してしまう 業務に翻訳 自部署の言葉・数字に書き換える 「AIがそう言ってた」で終わる、自分の頭に残らない メモに残す 要点3点を日付付きで保存 翌週、同じことを聞き直して時間を浪費する

AIの答えは「下書き」です。確認して、翻訳して、残す — この3手間をかけた瞬間から、それはあなたの知識になり、報告にも使える品質になります。

NG → OK 書き換え表(対話編)

講座01の「初学者あるある」の一歩先、対話がらみのもったいない聞き方4選です。

(難しい答えが返ってきて)はい、分かりました。ありがとう 少し難しかったので、中学生でも分かる言葉で言い換えてください 分かったふりをして会話を終えるのが一番の損。「簡単に」で一気に平易化できる

別の話題を、同じ会話の続きで聞き始める ここまでDXの話でした。別の話題なので、新しい会話で最初から説明します 話題が混ざると軸がぶれる。切り替えでは前提を書き直す

3つ教えて(答えが3つ返ってくる) 3つありがとう。1つ目について、うちの経理業務での具体例を挙げてください 選択肢が返ってきたら「その1つを深める」が次の一手。全部を浅く追わない

この数字をそのまま資料に使おう この「週15分」という数字の根拠は? 一般論ですか、それとも推測ですか? 業務資料に使う数字は出典確認を。確認の一言で信用できる度合いが分かる

📅 週次の学習習慣 — 「1つの疑問に1回の対話」から始める

週に1つ、業務で「わからない」と思ったことをAIにぶつける。それだけで十分です。1回15分の対話 × 週1回 = 月4問。半年で24のテーマを自分のものにしたことになります。続けるコツは「いつやるか」を固定すること — 金曜の終業前15分、など、既存の習慣にくっつけてください。

まとめ — 対話の基本、3つの技術

同じ会話で深め、話題が変われば新しく始める。「この会話のテーマは何か」で判断。 初歩から・例え話で・用語なし。追加質問5選(簡単・例・図・別・確認)で掘り下げる。 出典を確認 → 業務に翻訳 → メモに残す。AIの答えは「下書き」として扱う。

講座02を終えたら、以下をチェック

Check できるようになったこと 確かめ方 ☐ 続きで聞く/新しく始めるを判断できる 講座01の会話を開いて、続きを1つ投げてみる ☐ レベル指定・追加質問・出典確認を使える 走る例の3ターンを自分のテーマで再現してみる ☐ 対話の要点をメモに残した 日付付きで「質問・要点・自分の翻訳」の3点を保存する

📝 次の講座を始める前に — 復習クイズ(5分)

次回の学習前に、下のプロンプトを新しい会話でAIに投げてください。読み返さず思い出して答えるのがポイントです。理由は講座05で学びます。

チャットAIの入門として、①AIの2つの癖(忘れる・間違える)とその対処法 ②説明レベルの3指定 ③追加質問5選 ④答えを自分のものにする3ステップ、について学習しました。これらの内容から、分野を混ぜてクイズを5問出してください。1問ずつ出題し、私の回答を採点してから次の問いを出してください。

次の講座では、AIに「うちの会社の資料」を読んでもらいます ここまでは、AIが世の中の一般論で答える相手でした。講座03では Gemini Notebook(旧: NotebookLM)を使い、社内規定やシステムマニュアルといった あなたの資料に限定して答えるAI を作ります。「AIが間違える」問題の大部分が、ここで解決します。

Gemini Notebookで資料をAI化する

PDF資料

この講座のゴール

「うちの会社の資料にだけ答えるAI」を、今日1つ作る チャットAIは世の中の一般論で答えます。Gemini Notebook(旧: NotebookLM)に社内の規定・マニュアル・研修資料を読み込ませれば、その資料に基づいた答えだけ を返すAIが作れます。講座02で残った課題「AIが間違える問題」の大部分が、ここで解決します。

PDF / Word / スライド / Webページなど、手持ちの資料をそのままアップしてAIの知識にする。 「この資料の〇〇について」と聞けば、資料の該当箇所を根拠に答えてくれる。引用も付く。 要約・FAQ生成・タイムライン生成・音声解説(2人の対話形式)で、資料の理解が数倍速くなる。

🎯 この講座の「走る例」 — 経費精算マニュアルを質問できる状態にする

あなたの部署には「経費精算マニュアル」という40ページのPDFがあります。入社時にもらったきりで、誰も最後まで読めていません。毎月、精算ミスで差し戻される人が後を絶たない — このマニュアルを Gemini Notebook に読み込ませ、誰でも「その場で質問できる」状態にするのが、この講座の走る例です。

この講座の流れ

P テーマ 身につけること P3〜4 Gemini Notebookの正体と使い方のステップ チャットAIとの決定的な違い、ノートブック作成から質問までの流れ P5〜6 質問の型と活用機能 資料に基づく質問の型、要約・FAQ・音声解説の使いどころ P7〜9 業務での活かし方と注意、まとめ 機密情報の扱い、NG→OK表、チェックリスト

Gemini Notebookとは何か

Googleが提供する、自分の資料に限定して答えるAI です。旧名称は NotebookLM(ノートブックエルエム)。名称が変わっても中身の考え方は同じで、「自分専用の資料AI」を作る道具です。

チャットAIとの決定的な違い — 答えの「材料」が違う

💬 チャットAI(講座01〜02)

  1. 材料:世の中全体の知識
  2. 社内のことは知らない(一般論で答える)
  3. 何でも聞ける反面、間違うこともある

📚 Gemini Notebook(この講座)

  1. 材料:あなたがアップした資料だけ
  2. 社内の規定・マニュアルに基づいて答える
  3. 範囲が狭い分、答えの根拠が明確(引用付き)

たとえるなら — 図書館の司書さん

チャットAIが「世界中の知識を持つ先生」なら、Gemini Notebook は あなたが持ち込んだ本しか読まない司書さん です。「この本の3章に何て書いてあった?」と聞けば、該当ページを開いて示しながら答えてくれます。持ち込んでいない本のことは、知らないとはっきり言います — この「知らないと言える誠実さ」が信頼性の源です。

講座02の3ターン目で出た「週15分」という数字のような一般論 は、チャットAIでは避けられませんでした。Gemini Notebook に社内の実績資料を読み込ませれば、うちの会社の数字 で答えてもらえるようになります。

使い方のステップ(ノートブック作成から質問まで)

Googleアカウントがあれば無料で始められます。やることは「ノートブックを作る → 資料を入れる → 質問する」の3stepだけです。

1

ノートブックを作成する

Gemini Notebook のサイトを開き、Googleアカウントでログイン。「新しいノートブック」を作ります。テーマごとに1つのノートブック が基本(例:経費精算マニュアル用)。

作りすぎたら整理。まず1つから

2

資料(ソース)を追加する

PDF / Googleドキュメント / スライド / テキスト / WebページのURL などを選んでアップロード。まずは1つの資料から。資料の名前がそのままAIの知識の名前になります。

最初は1つ。慣れたら関連資料をまとめて

3

質問する

チャットと同じ画面で日本語で質問します。答えには根拠となった資料の場所(引用) が付くので、「本当に書いてあるか」をその場で確認できます。

引用タップで原文にジャンプできる

✅ 最初の1回でやっておくとよいこと

資料を入れたら、まず 「この資料の要点を3つ挙げて」 を投げる。返ってきた3つが自分の理解と合っていれば、読み込みは成功です。資料の「健康チェック」 を兼ねた定番の一手です。

📖 Geminiとの違いが混乱したら

Gemini(チャットAI)=一般の先生、Gemini Notebook=持ち込み資料の司書。Googleのアカウントは共通でも、道具の役割は別物です。迷ったら「資料に基づいて答えてほしいか」で選びます。

資料に基づく質問の型

チャットAIと同じ「日本語で聞く」スタイルですが、資料を指差して聞く 表現にすると精度が上がります。3つの型を覚えましょう。

型① — 探す

「この資料のどこに、交通費の精算期限についての記載がありますか?」 場所を聞けば引用つきで該当箇所を示してくれる。「〇〇って書いてあったっけ?」の確認にも使える。

型② — まとめる

「領収書の扱いについて、資料の内容を表に整理して」 散らばった記述を一覧化。40ページのマニュアルから自分が必要な1枚 を作れるのが最大の利点。

型③ — 翻訳する

「3章の規定を、初めての人にも分かる言葉で説明して」 資料の難しい文言を平易化。講座02のレベル指定(初歩から・例え話で)がそのまま使える。

走る例 — 経費精算マニュアルでの質問実演

状況 投げた質問 返ってきた答えの形 新入社員から期限を聞かれた この資料のどこに交通費の精算期限の記載がありますか? 「〇ページに『月末締め翌5日必着』との記載があります」+引用 精算ミスが多い項目を調べたい 領収書の扱いについて、資料の内容を表に整理して 区分・必要書類・注意事項の一覧表 文言が難しくて読めない 3章の規定を、初めての人にも分かる言葉で説明して 平易な言葉での説明(根拠は資料の3章)

どの型でも共通するのは 「資料のどこに・何が書いてあるか」を軸に聞く こと。講座02で学んだ追加質問5選(簡単に・具体例を・表で・別の方法・クイズ)も、そのまま組み合わせて使えます。

学習を加速する4つの機能

質問のほかに、資料を別の形に変換してくれる機能があります。使いどころと合わせて4つ紹介します。

📝 機能① — 要約(サマリー)

資料を入れると自動で要点を生成。40ページ→1画面 に圧縮されます。まず読むべきか迷う資料の取捨選択に。

❓ 機能② — FAQ生成

資料から「よくある質問と答え」を自動作成。問い合わせ対応の前段 を資料側に持てる。マニュアル整備のTODO見える化にも。

🗓 機能③ — タイムライン生成

手順書・規定の内容を時系列 で整理。月末締め→翌5日必着、のような期限業務の見える化に強い。スケジュール確認が一発で済む。

🎧 機能④ — 音声解説(ポッドキャスト化)

資料の内容を2人のAIが対話する音声 に変換。通勤中や作業中に「耳で復習」できる。長文資料を何度も触れる仕組みとして優秀。

機能の選び方 — 「誰が・いつ使うか」で決める

こうしたい 使う機能 走る例での使い方 資料の全体像をすぐ掴みたい 要約 経費精算マニュアルの要点を3つ挙げさせ、読むべき章を決める 問い合わせを減らしたい FAQ生成 新入社員向けFAQを自動作成し、チャットツールに共有 期限・手順を明確にしたい タイムライン生成 月末の精算フローを時系列に整理し、カレンダーと照合 スキマ時間で復習したい 音声解説 通勤中にマニュアルの音声を聴き、疑問点をメモして翌朝質問

機能の名称や配置はサービスの更新で変わることがあります。迷ったら「要約 / FAQ / タイムライン / 音声」の4つの できること で探してください。考え方自体は変わりません。

業務での活かし方と注意事項

どんな資料を「質問できる状態」にすべきか

資料の種類 活かし方 走る例以外の例 社内規定・マニュアル 「どこに何と書いてあるか」を即答できるようにする 情報セキュリティ規定、稟議の進め方 研修資料・e-ラーニング教材 自分のペースで質問しながら読み込む(講座04で本格活用) 新しい業務システムの研修テキスト 長い報告書・提案書 要点を1画面に圧縮して、上司への報告に使う システム会社からの提案書(講座04の走る例) 手順書・チェックリスト 時系列に整理して、抜け・漏れを点検する 月末締め手順、監査準備リスト

注意事項 — 資料をアップする前に必ず確認

🚫 そのままアップしてよいか

  1. 社内のAI利用規定 を確認する(講座01のP5)
  2. 顧客情報・個人情報を含む資料はマスキング してから
  3. 公式サイト以外に置けない機密はアップしない

→ アップした資料はGoogleのサーバーで処理されます。会社の許可する範囲で。

⚠️ 資料の「鮮度」に注意

  1. 改定されたら古い資料を差し替える
  2. 複数バージョンを混在させない
  3. 重要な判断は引用元の原文を最後に確認

→ AIは「アップされたもの」にしか基づかない。古い資料=古い答えになります。

Gemini Notebook の答えは 「資料に書いてあること」の箱庭 です。資料自体が間違っていたら答えも間違う。だからこそ、入れる資料の管理(鮮度・版の管理・範囲)が、チャットAI以上に重要になります。

NG → OK 書き換え表(資料AI編)

チャットAI編(講座01)・対話編(講座02)に続く、資料AIならではのもったいない使い方4選です。

(資料を入れずに)うちの会社の経費精算のルールを教えて (資料を入れて)この資料に書かれた経費精算のルールを、期限・必要書類・注意点に分けて教えて 資料を入れないと一般論で答える。入れれば社内のルールで答える

マニュアルについて何でも質問していいですか この資料の範囲で、交通費の精算で一番間違えやすいポイントはどこですか? 「範囲」を資料に限定すると、答えが資料の引用で裏づけられる

(古い版のマニュアルが入ったまま)新しい規定を教えて (改定版と差し替えてから)改定後の交通費ルールを、旧版との違いを中心に教えて 古い資料が残っていると新旧が混ざる。差し替えが先

この答え、本当に書いてありますか? その答えの根拠となった資料の箇所を、引用とともに示してください 引用を求めると、資料のどこに書いてあるかを示してくれる。確認が1タップで済む

💡 共通する直し方

NG列は*「資料の存在を伝えずに聞く」か「資料の管理を怠ったまま聞く」* かのどちらかです。まず資料を入れる・差し替える。これが資料AIの全ての出発点です。

📖 道具の使い分けまとめ

一般論が欲しい→チャットAI。うちの資料に基づいて欲しい→Gemini Notebook。この2つを使い分けられれば、AIの答えの9割は「根拠つき」になります。

まとめ — 「うちの資料に答えるAI」を手に入れた

作ったもの 経費精算マニュアルを読み込んだ、引用つきで答える自分専用の資料AI。 覚えた型 探す・まとめる・翻訳する の3型。プラス要約・FAQ・タイムライン・音声の4機能。 守ること 社内規定の確認、個人情報のマスキング、資料の鮮度管理。

講座03を終えたら、以下をチェック

Check できるようになったこと 確かめ方 ☐ ノートブックを作成し資料を1つ読み込ませた 走る例の資料(または社内の公開OKな資料)で「要点3つ」を投げる ☐ 質問3型を使い、引用で答えを確認できる それぞれ1回投げ、引用を開いて原文と一致を確かめる ☐ アップ前の確認(規定・個人情報・鮮度)が説明できる 同僚に「何に気をつけるの?」と聞かれて3つ挙げる

📝 次の講座を始める前に — 復習クイズ(5分)

次回の学習前に、下のプロンプトを新しい会話でAIに投げてください。読み返さず思い出して答えるのがポイントです。理由は講座05で学びます。

チャットAIの対話について、①会話の文脈の使い分け(続ける/新しく始める) ②レベル指定 ③追加質問5選 ④答えの3ステップ(出典確認・業務翻訳・メモ)、を学習しました。前回の学習の定着を確認したいので、これらの内容からクイズを5問出してください。1問ずつ出題し、採点と補足説明をつけてください。

次の講座では、この2つのAIを「技術学習」に本格投入します 道具は揃いました。講座04では、用語・エラーメッセージ・コード・提案書という技術学習の4大場面で、チャットAIと Gemini Notebook をどう使い分けるかを学びます。DX担当のあなたに待つ「システム会社からの提案書」を読み込む実演も登場します。

チャットAIで技術を学ぶ型

PDF資料

この講座のゴール

「わからない」がくる場所は、実は4つしかない — 場面別の型で全部潰す 技術学習でつまずく場面は、用語・エラーメッセージ・コード・資料の4つに分類できます。この講座では、それぞれの場面でチャットAIと Gemini Notebook をどう使い分けるかの「型」を身につけ、走る例「システム会社からの提案書」で実演します。

「〇〇とは」「〇〇と△△の違い」「業務での例え話で」の3段階で用語を自分のものにする。 エラーはそのままコピペ、コードは貼って行ごとに解説。恐れる対象から「読む対象」に変える。 提案書などの資料は Gemini Notebook で読み込み、学習計画はAIと一緒に立てて週次で回す。

🎯 この講座の「走る例」 — システム会社からの提案書を読み込む

DX推進担当のあなたのもとに、システム会社から「勤怠管理システムの刷新」に関する30ページの提案書が届きました。上司は「内容を確認して、来週の会議で感想を言っておいて」とのこと。ところどころ知らない用語(API連携、SSO、クラウド型)があります — この提案書を読み込み、会議に備えるまでを、この講座の技術で解いていきます。

この講座の流れ

P テーマ 身につけること P3〜4 用語を聞く型・学習計画の型 用語3段階(とは/違い/例え話)、1ヶ月学習計画の立て方 P5〜6 エラーとコードを読む型 エラーコピペの型、コードを行ごとに読み解く型、怖さをなくす P7〜9 走る例の実演とまとめ 提案書の読み込み実演、NG→OK表、理解の確認(クイズ)、チェックリスト

用語を聞く型 — 3段階で自分のものにする

新しい用語は「意味を調べる」だけでは身につきません。3段階で聞くと、翌週も覚えている用語になります。

STEP1 — とは

「API連携とは何ですか? 初心者向けに説明してください」 定義と仕組みを押さえる。講座02のレベル指定(初歩から・用語なしで)をここで使う。

STEP2 — 違い

「オンプレミス型とクラウド型の違いを、比較表で整理してください」 似た用語との違いで輪郭を明確に。混同しやすい対で聞くのが効果的。

STEP3 — 例え話

「SSOを、うちの経理業務に例えて説明してください」 自分の業務に翻訳できて初めて「使える知識」に。講座02のSTEP2(業務に翻訳)と同じ発想。

用語学習の落とし穴と対処

落とし穴 起きること 対処 「とは」だけで終わる 翌週には忘れている STEP2・3まで回す。特に例え話が定着に効く 用語の海に迷う 調べた用語の中にさらに知らない用語が出てくる 「まず全体像だけ」レベル指定で聞き、深追いは後回し カタカナ語が怖くなる 資料を読むこと自体を避ける 3段階を1用語5分で回す。恐れる対象ではなく読む対象にする

提案書の「API連携」「SSO」「クラウド型」も、この3段階 × 3語 = 15分で読めるようになります。用語は暗記するものではなく、翻訳するもの です。

学習計画をAIと立てる

「何を・どんな順で・どれくらいの期間で学ぶか」も、AIとの対話で組み立てられます。1つの型を覚えれば、どんなテーマにも使えます。

📋 コピペOK — 学習計画の相談雛形(チャットAIへ)

相談の目的:勤怠管理システムの刷新プロジェクトに参加するため、必要な知識を1ヶ月で整理したいです。

背景:経理部門所属で、DX推進担当になりました。提案書に「API連携」「SSO」「クラウド型」などの用語が出てきます。学習に使えるのは平日の夜30分ほどです。

質問:この条件で、学習すべき項目を週ごとに分解した1ヶ月計画を立ててください。各行動は30分でできる粒度にしてください。

【目的・背景・使える時間】← ここを書き換え 学びたいテーマと、あなたの立場・使える時間に置き換える。「30分の粒度」の指定は計画の現実感を上げるため、そのまま使うのがおすすめ

✅ 計画が返ってきたらやること

  1. 第1週だけ見る — 全体計画より、最初の7日分を細かく
  2. 各項目が「30分でできるか」を自分で見積もり直す
  3. 第1週が終わったら、「進捗を伝えて第2週を調整して」と続ける

⚠️ 計画にありがちな失敗

  1. 詰め込みすぎ → 週3日・30分から始める
  2. 「参考書を読む」などの曖昧項目 → 「〜についてAIに3段階で聞く」など行動で書く
  3. 計画倒れ → 週1回の見直しをAIと一緒にやる(講座05で体系化)

学習計画の要点は 「AIに立てさせて、自分で第1週を現実に引き戻す」 こと。AIの計画は出発点であって、実際の進捗に合わせて毎週書き換えるものです。

エラーメッセージを読む型

システムを使っていると、突然英語のエラーが出ることがあります。初心者の多くはここで「自分が壊した」とパニックになりますが、エラーは攻撃ではなくヒント です。

😱 エラーへの初見反応

  1. 英語で長くて読む気になれない
  2. 「自分の操作が悪かった?」と不安
  3. 画面を閉じて、誰かに聞くか放置

→ 状況が伝わらず、解決まで時間がかかる

🤖 AIを使った2分後

  1. エラー文を丸ごとコピペして聞く
  2. 「何が起きていて、どう直せばいいか」が返ってくる
  3. 直らなくても、状況を正確に説明できる

→ 「聞くべき相手に伝わる情報」が揃う

型 — エラーは3点セットで渡す

📋 コピペOK — エラー質問の雛形(チャットAIへ)

以下のエラーが出ました。何が起きているのか、初心者にも分かるように説明してください。

① エラー文(表示されたものをそのまま貼る)

② 何をしていたときの出たか(例:CSVファイルをアップロードしようとした)

③ 期待していた動作(例:ファイルが読み込まれて一覧に出るはずだった)

【①②③の3枠】← ここを埋める エラー文は翻訳せずそのまま、②と③は日本語でOK。この3点セットは講座05のコーディングAI版にもそのまま発展します

エラー文は「AIへの暗号文」ではなく「機械からの説明文」 です。丸ごと貼るだけで、AIは原因の特定に必要な情報の大半をそこから読み取ります。和訳しようと頑張る必要はありません。

コードを読む型

提案書や社内ツールの資料に、ときどきコードの断片が出てきます。「読めない」ではなく「読んでもらう」に変えるのが、この講座の最後の型です。

📋 コピペOK — コード説明の雛形(チャットAIへ)

以下のコードが提案書に載っていました。プログラミング未経験の私にも分かるように、このコードが「何をしているか」を各行ごとに日本語で説明してください。専門用語が出たら、その場で定義も添えてください。

(コードをそのまま貼る)

【コード】← ここを貼る 何行でもOK。スクリーンショットより、テキストとして貼るほうが正確に読んでもらえます

🧭 読み解きのコツ — 全部理解しようとしない

コードの8割は「おまじない」(お約束の書き出しなど)です。AIの説明を読むときも、「入力が何で、出力が何か」 だけ追えれば、業務上の理解としては十分です。

📈 次の一歩 — 書く必要はない

この講座の目的は「読める」まで。書ける ようになるのは講座05でコーディングAIと組めば、人間が書かなくても実現できます。まずは読む・渡す・判断するを磨きます。

場面 AIへの聞き方 得られるもの 提案書に載っていた このコードが何をしているか、行ごとに 提案の妥当性を検討する材料 社内ツールの設定欄 この設定の意味と、変えるとどうなるか 設定変更の影響範囲の見当 研修で出てきた このコードの入力と出力だけ、簡単に まず全体像(詳細は後回しでよい)

走る例:提案書を Gemini Notebook で読む

道具と型が揃いました。30ページの提案書を、会議に間に合うように読み込む流れです。所要時間の目安も添えました。

提案書をノートブックに読み込ませる(5分)— 講座03のステップ通りに。「要点3つ」で読み込み確認。

わからない用語を洗い出してもらう(5分)— 「この提案書に出てくる専門用語を、初学者が知らない可能性が高い順に挙げて」。

上位3用語を3段階で聞く(15分)— API連携・SSO・クラウド型を「とは→違い→例え話」で(講座04 P3)。

提案のポイントを比較表に(10分)— 「現行システムとの違いを、費用・作業・リスクの観点で表にして」(講座03の型②)。

会議で聞くべき質問を作る(10分)— 「この提案の、経理担当として確認すべき点を5つ挙げて」。

#(("読み込み", "準備", "用語攻略", "内容理解", "会議準備")).at(i)) .flatten(), )

✅ 合計45分 — しかも半分はAIが作業

あなたがやったのは「質問を組み立てる」ことだけ。30ページを1人で読み込むより、深く・速く・会話できる 状態になります。読み込みの型は提案書以外(契約書・報告書・マニュアル)にもそのまま流用できます。

📖 会議での一言(講座02の3ステップ成果)

「API連携の部分は、現行の 手入力と比べてどれくらい作業が減るのか、具体的な数値を伺えますか」— 用語が分かり、資料を読み、確認したい点が手にある 状態で会議に臨めます。これが「AIと学んだ人」の持ち味です。

NG → OK 書き換え表(技術学習編)

講座01〜03に続く4作目。技術を学び始めると出くわす、もったいない聞き方4選です。

エラーの画面を見せて(口頭で)なんか変なんです エラー文:(そのまま貼る)/操作:CSVをアップロードした/期待:一覧に出るはず → 何が起きていますか? 3点セット(エラー文・操作・期待)で、原因の見当が一発でつく

このコードの意味を教えて(画像を貼る) (テキストで貼って)このコードが何をしているか、行ごとに、用語の定義つきで説明してください 画像よりテキスト。行ごと指定で「雰囲気で分かった」を防ぐ

この提案書どう思いますか? この提案書(読み込み済み)について、経理担当が確認すべき点を、費用・作業・リスクの観点で5つ挙げてください 「どう思う」は感想で終わる。観点と件数を指定すると検討材料になる

一度説明を受けたのに、また忘れてしまった… 先週API連携について教えてもらいました(要点:システム同士が自動でデータをやり取りする仕組み)。定着のため、クイズ3問を出してください 忘れるのは正常。クイズで再学習するのが最短。講座02の「確認」の応用

💡 共通する直し方

4つとも 「材料を渡さずに結論だけ求める」 パターンです。エラー文・コード・資料・前回の要点 — 材料を渡すほど、AIの答えは「あなたの事情に合ったもの」になります。

📖 技術学習の型、4つ振り返り

用語(3段階)/計画(第1週を現実に)/エラー(3点セット)/コード(行ごとに)。全部「材料を渡す」ことに始まる — これが4つの型の共通の核です。

まとめ — 4つの型で「わからない」を潰す

用語・計画 用語は「とは→違い→例え話」の3段階。計画はAIに立てさせて第1週を現実に引き戻す。 エラー・コード エラーは3点セット(エラー文・操作・期待)。コードは貼って行ごとに。攻撃ではなくヒント。 資料の読み込み 提案書は45分で読み込める。用語攻略 → 比較表 → 確認事項の5ステップ。

講座04を終えたら、以下をチェック

Check できるようになったこと 確かめ方 ☐ 用語を3段階で聞ける 業務の資料から用語を1つ選び、「とは→違い→例え話」を実際に投げる ☐ エラー3点セット・コード説明が組める 次のエラーで3点セットを、何かのコードで「行ごとに」を試す ☐ 資料の読み込み5ステップを回した 走る例の提案書(または手元の長文資料)で45分を実践する

📝 次の講座を始める前に — 復習クイズ(5分)

次回の学習前に、下のプロンプトを新しい会話でAIに投げてください。読み返さず思い出して答えるのがポイントです。理由は講座05で学びます。

Gemini Notebookについて、①チャットAIとの違い ②質問の3型(探す・まとめる・翻訳する) ③4つの機能(要約・FAQ・タイムライン・音声) ④アップ前の注意3点、を学習しました。これらの内容から、分野を混ぜてクイズを5問出してください。1問ずつ出題し、私の回答に採点と解説をつけてください。

次の講座では、「わからない」と正面から向き合います ここまでの4講座で、AIに「聞く・読んでもらう・学ぶ」ができるようになりました。講座05では、もう一段深いところ — 「わからないことがわからない」という最初の壁 に取り組みます。わからないの分類、素直に言語化する技術、曖昧な要望を「真偽判定できる文」に書き換える練習を積みます。

「わからない」を武器にする — 問いの立て方と言語化

PDF資料

この講座のゴール

律速は知識ではなく、「問いを立てる力」と「素直に言語化する力」である AIはどんな質問にも答えます。ならば伸び代は 良い問いを立てられるか、詰まっている状態を正直に言葉にできるか。最初の壁「わからないことがわからない」に向き合い、4つの技術を身につけます。

わからないの3分類 「語・構造・問い」の3分類。種類が分かれば解き方が分かります。 素直さの工学 「分かったフリ」が最大のコスト。境界線「ここまで/ここから」を言う技術です。 言語化の2つの練習 詰まったら3行メモ(期待・実際・差分)。頼むときは述語で書く。エンジニアの文法です。

🎯 この講座の「走る例」 — 「いい感じの議事録ツール」を仕様に落とす

議事録作成に毎週1時間かけているあなたは、チャットAIに「いい感じの議事録ツールを作って」と頼もうとしました — しかし何が「いい感じ」か、自分でも説明できません。この曖昧な要望を「真偽判定できる仕様の文」まで落とす流れを追いながら、わからないこととの向き合い方を体得します。

この講座の流れ

P テーマ 身につけること P4〜5 わからないの3分類と素直さの工学 「語・構造・問い」の見分け、境界線の言語化、分かったフリのコスト P6〜7 言語化の練習 — 3行メモと述語 期待・実際・差分の習慣、曖昧語を判定できる文に書き換える P9〜12 走る例の実演と定着、まとめ 曖昧要望→述語仕様の5ステップ、NG→OK表、ルーティン、チェック

「わからないことがわからない」の正体

この漠然とした不快感の正体は、実は3種類に分けられます。分類できた瞬間、わからないは「探せるもの」に変わります

種類① — 語がわからない

資料の中に、知らない言葉がある。「API連携って何?」— 一番簡単なわからない です。

解き方

講座04の用語3段階(とは→違い→例え話)。語は必ず調べられる。

種類② — 構造がわからない

言葉は分かるが、関係が見えない。「APIとデータベースってどう繋がるの?」

解き方

講座02の「図で」「違う方法で」で関係を可視化。図にできない所が穴。

種類③ — 問いがわからない

何を聞けばいいか自体が分からない。「何が分からないか分からない」の本体。

解き方

P5の3行メモ(期待・実際・差分)。差分から問いは自動的に生まれる。

分類の手順 — 「語かな、構造かな、問いかな」と自問するだけ

状況 分類 最初の一手 提案書を読んでいて言葉に遭遇した ①語 「〇〇とは」とAIに聞く(講座04の3段階) 言葉は分かるが全体像が掴めない ②構造 「〇〇と△△の関係を図で」(講座02) モヤモヤするが質問が浮かばない ③問い 3行メモを書く(P5)→ 差分が問いになる 会議についていけなくなった ①から順に検査 まず知らない語をリストアップする

初学者が「わからないことがわからない」と感じるとき、その7割は種類③ です。そして③には万能の解き方があります — 次ページの3行メモです。わからないは闇ではなく、分類してから潰すリスト です。

素直さの工学 — 「分かったフリ」のコストを数える

AI時代の最大の律速は、知識の不足ではなく分からないを隠すこと です。会議でうなずいてしまった瞬間、その問題はあなたの中に留まり、解決が遅れます。

😞 分かったフリの連鎖

  1. 会議で「分かります」と言ってしまう
  2. 後で人に聞くのも怖くなる(場がなくなった)
  3. 自分だけ取り残される不安が強まる
  4. 次もまた分かったフリをする…

→ 問題は解決されず、自信だけが削れる

🫶 AIの前での素直さ

  1. 恥ずかしくない(誰も見ていない)
  2. 何度聞いても痺れを切らさない
  3. 「昨日も聞いた」が通用する

→ AIは素直さの練習場。ここで癖をつける

素直さの形式 — 境界線を言う

📋 境界線の言語化 — この1フレームを使う

「ここまでは分かっています。ここからが分かりません。分からないのは、おそらく◯◯の部分だと思います。」

例:「Excelに値を入れて保存する所までは分かります。ここから、その値をグラフに自動反映する所が分かりません。おそらく『参照の範囲指定』の部分だと思います。」

なぜ境界線を言えると強いのか

境界線が言えた瞬間、質問は自動的に組みあがります(線の直後を聞くだけ)。さらに「ここから先を教えて」は、教える側の負担も最小。人に聞くときも同じ形式がそのまま使えます。

境界線が言えないとき

それが種類③(問いがわからない)のサインです。あきらめず次ページの3行メモへ。書きながら境界線が見えてくる のがこの手法の利点です。

素直さは性格ではなく形式 です。「ここまで/ここから/おそらく◯◯」の3枠を埋める作業。枠があるから、素直に書ける。AIの前でこの形式を叩き込めば、会議でも自然に使えるようになります。

3行メモ — 期待・実際・差分

エンジニアの世界では、バグ報告も障害報告もこの3行形式 で書きます。講座04の「エラー3点セット」の正体がこれです。詰まったとき、この3行を書くだけで問いが立ちます。

1行目 — 期待

「こうなるはずだった」 を書く。願望ではなく、動作として。例:ボタンを押すと一覧に1行増えるはずだった。

2行目 — 実際

「実際はこうなった」 を書く。エラー文ならそのまま、画面なら起きたことを。例:エラー文が出て何も増えない。

3行目 — 差分

期待と実際の違い を1文で。例:保存はできているのに一覧に反映されない。— これが問いになる

走る例ミニ実演 — 議事録ツールで詰まった

書いた内容 期待 議事録テンプレートの項目を入力して「保存」を押すと、次回起動時に前回の内容が復元されるはずだった 実際 保存を押してもエラーは出ないが、次回起動時に内容が空になっている 差分 保存が「成功したように見える」のに復元されない — 保存と復元のどちらが壊れているのか不明

→ この3行をAIに貼るだけで、「保存処理と復元処理を切り分ける2つの確認手順」 が返ってきます。モヤモヤが問いに変わるまで、3行・約2分

3行メモの本質は 「わからない」を紙の上に追い出すこと です。頭の中のモヤモヤは分類できませんが、3行の文は分類できる。種類③(問いがわからない)は、書くことで必ず①か②に降格します

述語で書く練習 — 「いい感じ」を判定可能にする

「いい感じの議事録ツール」— この文の問題は、「いい感じ」が真とも偽とも判定できない ことです。AIへの指示も、完了条件も、すべて「判定できる文(述語)」で書くと、精度が劇的に変わります。

✕ 判定できない文(形容詞で終わる)

  1. いい感じの議事録ツール
  2. 使いやすい画面にして
  3. ある程度速く動くもの
  4. それっぽくまとめて

→ 「できました」と言われても、OKかどうか自分でも判定できない

○ 判定できる文(述語で終わる)

  1. 開くと前回の議事録が表示される
  2. スマホの画面幅で項目が折り返されない
  3. 保存に3秒以上かからない
  4. 決定事項が3行で抽出される

→ 動作確認の手順がそのまま分かる。AIも人も同じ物差し を持てる

述語の作り方 — 主語+操作+結果、そして数字

曖昧な表現 Quiz 述語に書き換えると 使いやすい 「誰が?」 初めて使うメンバーが、説明なしで入力を完了できる 速い 「どのくらい?」 保存ボタンを押してから3秒以内に完了表示が出る いい感じのデザイン 「何をどう?」 項目名は12pt以上、入力欄は全て同じ幅に揃う ちゃんと動く 「何をすれば?」 全10項目を入力→保存→再起動しても全項目が残っている

💡 述語のセルフチェック

書いた文に*「テストしました。合格です」と言えるか?* を自問する。言えなければまだ形容詞が残っています。「誰が・何を・どうすると・どうなる」の4枠を埋めると自然に述語になります。

📖 実はもう書いていた

講座04の「期待動作」、講座06で学ぶ「完了条件」— この講座の3行メモの「期待」— すべて述語です。この講座で、これまでの型の土台を統一して引き直します

AIの答えの質は、あなたの文の判定可能性 でほぼ決まります。述語で書かれた依頼には述語で返ってくる。曖昧な依頼には、曖昧なままの成果物が返ってくる — そしてOKかどうか自分でも分からない、という無限ループに入ります。

走る例:「いい感じの議事録ツール」を仕様に落とす

この講座の技術を全部使う実演です。「作りたいけど説明できない」状態から、AIに渡せる仕様 まで、所要40分で落とします。

曖昧な要望をそのまま書き出す(5分)— 「いい感じの議事録ツールが欲しい」。恥ずかしがらずそのまま。出発点は必ず曖昧でよい

わからないを分類する(5分)— ツールの種類は語①、選び方は構造②、「何を優先すべきか」は問い③。③は3行メモへ

3行メモで問いを立てる(10分)— 期待:週1時間の議事録作業が半分になる/実際:今は手書きで1時間/差分:手順のどの部分を機械に任せられるか分からない

曖昧語を述語に書き換える(15分)— AIと対話しながら「いい感じ」を5つの述語に分解(表は下)

仕様としてAIに渡す(5分)— 書き換えた述語のリストが、そのまま講座06の「要件定義」になる

#(("素直な出発", "分類", "問いの生成", "言語化", "AIへ受け渡し")).at(i)) .flatten(), )

ステップ4の成果物 — 「いい感じ」が5つの述語になった

曖昧語 書き換えた述語(=完成条件) いい感じ テンプレートの項目(日付・出席者・決定事項・宿題)を入力して保存すると、次回起動時に前回の内容が復元される 入力が楽 議事録の項目は全てテキスト1行で入力でき、マウス操作は保存ボタンのみで済む 見やすい 保存した議事録は「決定事項だけ」を抽出して3行にまとめた表示ができる 探しやすい 過去の議事録を日付で検索して、該当行に3秒以内に移動できる 共有できる 保存した内容を、メール本文にそのまま貼れる形式でコピーできる

注目してほしいのは、「いい感じ」という言葉が消えた ことです。曖昧さは消え、5つの「できた/できていない」が判定できる文になった — これが仕様であり、AIへの最高の指示文であり、あなた自身の考えの記録 です。

NG → OK 書き換え表(言語化編)

講座01〜04のNG→OKは「聞き方」の直しでした。この講座のNG→OKは*「書き方」の直し* です。4つとも毎日使えるものばかりです。

(詰まって)うまくいかないんです…(このまま人に聞く) 期待:保存すると次回も残る/実際:再起動で消える/差分:保存できていないのか、復元できていないのか不明 — まずどちらか切り分ける手順を教えてください 3行メモ。差分まで書けば、聞かれた側は即動ける

(会議で)はい、だいたい分かりました (AIの前で練習してから会議へ)ここまで分かりました。ここから分かりません。おそらく◯◯の部分です 境界線の言語化。「だいたい」は翌週の手戻りコストになる

使いやすい画面に直して 項目名は12pt以上、入力欄は全て同じ幅、保存ボタンは画面の右下に固定する 形容詞を述語に。AIもデザイナーも同じ物差しで確認できる

それっぽくまとめて(レポート・メール・資料など) 各項目1行、全体で10行以内、結論を最初の1行に、数値には単位を付ける 「それっぽい」の正体を書き出すと、実は形の指定だったと分かる

💡 共通する直し方

4つとも 「判定できない文」で終わっている ことが共通点です。直すコツは、書いた文に「_テストしました。合格です_と言えるか?」と自問すること。言えなければ、述語がまだ足りません。

📖 迷ったらこの1行

「誰が・何を・どうすると・どうなるか」。この4枠を埋めると、どんな曖昧な文も述語に変わります。会議の発言にも、チャットにも、AIへの指示にも、この4枠は使えます。

言語化をクセにする — 週次ルーティン

技術は知っただけで使えません。特に言語化はクセ にしないと出ないときに出ません。1日3分から始まる、最小のルーティンです。

タイミング 所要 やること 鍛わるもの 毎日(業務中に詰まったら) 3分 3行メモ(期待・実際・差分)を書いてからAIへ 問いを立てる力 毎朝(火〜金) 2分 昨日のメモを読み返し、境界線を1行で書き直す 素直さ・境界線の感覚 昼休み(週2回) 5分 AIに「あなたはIT初心者の同僚です」と説明して添削してもらう 説明する力(言語化のテスト) 金曜の終業前 10分 週のメモから曖昧語を拾い、述語に書き換えてストックする 述語で書く力

始め方 — 3行だけ

第1週は3行メモだけ。日付と3行を1ファイルに追記していくだけです。形式に正しさは不要 — 書いた本人が後で読めて、AIに渡せるなら合格。

続く理由 — 記録が資産になる

メモは翌週の週報の材料 になり、詰まりのパターンが見え、AIへの質問も速くなる。1週間で「詰まってから動けるまで」が体感で半分になります。

支え方 — 業務に直結させる

3行メモの「期待」はそのまま上司への報告に、述語のリストはそのまま改善提案に。言語化の練習が、そのまま仕事の成果物 になる設計です。

言語化はインプットした瞬間ではなく、アウトプットしようとした瞬間 に初めて試されます。だから毎日の3分が必要です。頭の中で「分かったつもり」のものを、紙の上で破綻させる — その小さな敗北を毎日1回積むのが、このルーティンの正体です。

まとめ — わからないは、分類して、書いて、述語にする

分類した わからないは「語・構造・問い」の3種類。③は3行メモで①②に降格する。 素直になった 境界線「ここまで/ここから/おそらく◯◯」。AIの前で練習して会議で使う。 書けるようになった 3行メモ(期待・実際・差分)と述語(誰が・何を・どうすると・どうなる)。

講座05を終えたら、以下をチェック

Check できるようになったこと 確かめ方 ☐ わからないを3種類に分類できる 今週詰まった1つが「語・構造・問い」のどれか言える ☐ 境界線を言語化できる 「ここまで/ここから」を1回実際に書いてみる ☐ 3行メモを書いた 詰まった場面で期待・実際・差分を3行書いてから質問する ☐ 曖昧語を述語に書き換えられる 「使いやすい」を4枠(誰が・何を・どうすると・どうなる)で書き直す ☐ 週次ルーティンを最低1つ開始した 3行メモを3日以上続けてみる

📝 復習クイズ(5分)— 新しい会話で投げ、読み返さず思い出して答える

「わからないことへの向き合い方」について、①わからないの3分類(語・構造・問い)とそれぞれの解き方 ②境界線の言語化の3枠 ③3行メモの形式 ④述語のセルフチェック、を学習しました。これらの内容から、分野を混ぜてクイズを5問出してください。1問ずつ出題し、私の回答に採点と解説をつけてください。

最終講座では、この言語化力を「実装」にぶつけます この2つの力は、講座06の2つの話し方の型の土台 です。最終講座では、あなたが書いた述語仕様がそのまま動くコードになって返ってきます。言語化の精度=実装の精度を実感してください。

AIコーディングとAIチャットを使い分ける

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この講座のゴール

5講座分の道具を束ねて、1つの業務課題を「最後まで解ききる」 いよいよ最終講座です。新しい相棒「コーディングAI」を知り、講座01〜05で磨いたチャットAIとの話し方と組み合わせて、2つのAIを役割で使い分けます。作業を代行してもらうだけでなく、AIとの対話を自分の成長エンジンにする仕組みまで作ります。

使い分けの判断基準 チャットAIは「頭脳」、コーディングAIは「手足」。どちらに何を聞くか、フェーズごとの判断基準を整理します。 場面別の話し方の型 要件相談・実装指示・デバッグ・振り返り、それぞれの型をコピペできる雛形として提示します。書き換え箇所は明示済み。 成長につなげる聞き方 講座05で磨いた言語化の型(3行メモ・述語仕様)を実装指示に使い、週次サイクルで成長を定着させます。

🎯 この講座の「走る例」 — 週次KPIレポートの自動化

部署の週次KPIレポート作成に、毎週約2時間かかっています。手順は「各メンバーがExcelに入力 → あなたが集計 → グラフ作成 → メールで報告」。この課題を、チャットAIとコーディングAIを使い分けながら解いていく流れを、本編を通して追います。あなたの部署の実業務に読み替えながら読み進めてください。

この講座の流れ

P テーマ 身につけること P3〜5 コーディングAIの正体と役割分担 チャットAIとの違い、業務フェーズごとの主役交代の判断 P6〜7 2つの話し方の型と走る例の実演 「目的→背景→制約→質問」「タスク→対象→制約→完了条件」をKPI自動化で体験 P8〜14 成長の仕組みとまとめ コーチにする4つの問い、NG→OK表、雛形4種、週次サイクル、チェックリスト

コーディングAIとは何か

最後に登場する新しい相棒です。Claude Code / Codex / Gemini CLI などが代表例。あなたのPCの中で、ファイルを直接読み書きしながら開発を進めるAI です。

💬 チャットAI(講座01〜05の相棒)

  1. ブラウザ上で対話する
  2. 答えは画面に表示される
  3. コードを書いてもらったら、自分でコピーして保存する必要がある
  4. 用語・計画・資料・学び方の相談相手

🤖 コーディングAI(この講座の新しい相棒)

  1. PCのターミナルやエディタで動く
  2. ファイルを直接作成・修正 する
  3. 「直して」と言えば、指示したとおりに保存されたファイルが変わる
  4. 実装・修正・デバッグの作業パートナー

講座04との接続 — 「読む」から「作る」へ

講座04では、コードを「読んでもらう」ことで恐怖をなくしました。コーディングAIはその先です — あなたは読む必要すらなく、方針を伝えるだけでコードが完成します。人間の仕事は「何を作るか決める」と「できたものを確認する」に移ります。

コーディングAIはPCの中でファイルを書き換える権限を持つ相棒です。だからこそ 「何を・どこまで・してよいか」を指示で制御する のが、あなたの仕事になります。この講座で学ぶ「話し方の型」は、まさにその制御のための言葉遣いです。

使い分けの一言基準 — 「迷っているならチャット、確定しているならコーディング」。まだ方針が複数ある相談はチャットAIへ。やることが決まった実装はコーディングAIへ。この1行で9割の場面の判断がつきます。

2つの相棒の役割分担

どちらも「AI」ですが、得意技はまったく別物です。まず「誰に何を頼むか」の対応表を頭に入れます。

比較軸 💬 チャットAI(ChatGPT / Claude / Gemini) 🤖 コーディングAI(Claude Code / Codex / Gemini CLI) 業務上の役割 「頭脳」 — 企画・設計の相談相手 「手足」 — 実行する開発者 得意なこと 言語化・構造化・比較検討・文章化 ファイル読み書き・実装・リファクタリング・デバッグ 入出力 会話ベース(貼った情報と対話で深掘り) コードベース(リポジトリのファイルを直接操作) 主な使いどころ まだ方針が固まっていないとき・選択肢を比較したいとき やることが決まり、手を動かすフェーズになったとき 成果物の例 要件定義書ドラフト/設計方針/判断材料の比較表 動くコード/修正済みファイル/テストコード

判断基準 ① — 「決める前」はチャットへ

何を作るか・どの技術を選ぶか・どこまでの範囲にするか。答えがまだ複数ある状態 の相談はチャットAIです。選択肢を出させて、比較軸を与えて、自分で決める。講座02・04で磨いた対話力がそのまま使えます。

判断基準 ② — 「決めた後」はコーディングへ

作るもの・条件が固まったら、コーディングAIに渡します。曖昧さを持ち込まない のが要点。方針が固まっていないまま実装させると、手戻りの連続になります。

チャットAIは講座02以来の「相談相手」、コーディングAIは新しく加わる「開発者」。あなたは2人の相棒を持つリーダー です。誰に何を任せるかの振り分けが、これからのエンジニアリングの核心です。

業務フローのどこで誰に聞くか

エンジニアの業務は「要件定義 → 設計 → 実装 → レビュー → 振り返り」の型で回ります。各フェーズで主役を切り替えるのが、AI時代の進め方です。

業務フェーズ 主役 AIへの聞き方(この講座で学ぶ型) 出来上がる成果物 要件定義 💬 チャット 目的→背景→制約→質問 の4点で相談する(P6) 要件定義書ドラフト 設計 💬 チャット 選択肢を比較させて、判断基準を明示して決める(P6) 設計方針・画面/機能一覧 実装 🤖 コーディング タスク→対象→制約→完了条件 で指示する(P7) 動くコード デバッグ 🤖 コーディング エラー文+操作+該当コードの3点セットを渡す(P10) 修正済みコード+原因説明 レビュー・振り返り 💬 両方 観点を指定してレビュー依頼/週次で対話を振り返る(P9・P11) 改善点リスト・学びの記録

💬 相談する → 💬 決める → 🤖 作る → 🤖 直す → 💬+🤖 振り返る

前半(要件・設計)はチャットAIが主役。後半(実装・修正)はコーディングAIが主役。締めの振り返りで両者が揃う。

フェーズの呼び方はそのまま実務の言葉です。講座04の提案書の読み込みも「要件定義」の一種でした。社内の企画書や設計書を「AI時代の要件定義フロー」に置き換えて進める、というのがこの講座の一貫した枠組みです。

チャットAIの話し方の型(要件定義編)

チャットAIは「相談相手」です。良い相談に必要なのは、営業が営業支援システムの要件をヒアリングするときと同じ4要素です。

① 目的 — 何を決めたいか

「方針を決めたい」「比較して絞り込みたい」。相談のゴールを1つに絞ります。

② 背景 — 業務の現状と数字

誰が・何に・どれくらい時間をかけているか。数字があると提案の精度が上がります。

③ 制約 — 動かせない条件

使えるツール・セキュリティ要件・期限。後から言うと手戻るので、最初に置きます。

④ 質問 — 具体的に聞く

「3案比較して」「リスクを挙げて」。動詞で指示すると、動く答えが返ります。

相談の目的:週次業務の自動化方針を決めたいです。

背景:部署の週次KPIレポート作成に毎週約2時間かかっています。手順は「各メンバーがExcelに入力 → 私が集計 → グラフ作成 → メールで報告」です。

制約:社内規定上、データは外部のクラウドに保存できません。使えるのは社内ネットワーク上のPCです。

質問:この条件で自動化の方針を3案、導入コスト・保守性・リスクの観点で比較表にしてください。

ポイント:4つのうち1つでも欠けると、AIは「一般的な正解」を返してきます。特に②の数字と③の制約が、提案の現実感を決めます。

コーディングAIの話し方の型(実装指示編)

コーディングAIは「開発者」です。良い指示は、現場でチケットに書く起票内容と同じ構造を持ちます。

① タスク 1回の指示につき1機能だけ。「入力フォームを作る」など、動詞1つで書きます。 ② 対象 触るファイル・関数名を明示。「src/App.jsx に」など、作業場所を特定します。 ③ 制約 変えてはいけないもの・使ってよいライブラリ。「既存関数は変更しない」など。 ④ 完了条件 「入力してボタンを押すと一覧に追加される」。どうなれば完成かを示します。

タスク:KPI数値の入力フォームを実装してください。

対象:src/App.jsx(React + Vite のプロジェクト)。

制約:使用ライブラリは追加しない。既存のヘッダーコンポーネントは変更しない。スタイルは最小限でよい。

完了条件:数値を入力して「追加」ボタンを押すと、画面下部の一覧に行が追加される。入力欄は空に戻る。

1回の指示で3機能まとめて頼むと、どれかが壊れても原因が切り分けられません。1指示1機能 を徹底するのが、AIとの開発で手戻りを減らす最大のコツです。

走る例:KPIレポート自動化を1時間で解く

週次KPIレポートの自動化を、5ターンの対話で解ききる流れです。主役の交代に注目してください。

「KPI集計に毎週2時間かかっています。制約は社内ネットワークのみ。自動化の方針を3案、比較表で」→ Excelマクロ案 / 社内Webアプリ案 / スクリプト案 の比較表が返ってくる。社内Webアプリ案に決定。 要件定義書ドラフト(方針確定)

「決めた方針で、機能一覧と画面設計を最初のリリース分だけ作って。1画面で収める想定です」→ 入力フォーム・一覧表示・グラフ生成の機能一覧と優先順位が固まる。 機能一覧・画面設計(MVP定義)

「src/App.jsx に入力フォームと一覧を実装。ライブラリ追加なし。追加ボタンで一覧に行が増え、入力欄が空に戻れば完成」→ 数ターンで動く最小版が完成。 動くコード(MVP実装)

エラー発生。「エラー文:Cannot read properties of undefined。操作:追加ボタン押下時。該当コードを添付」→ 原因と修正差分が返ってくる。講座04の3点セットのコーディング版です。 修正済みコード+原因説明

「今週のこの対話を振り返って、私の指示で曖昧だった点と、来週の改善アクションを1つ提案して」→ 対話の振り返りと学びが記録される。この習慣が成長サイクル(P12)の入口。 振り返りメモ・改善アクション

主役の交代は*「決める→作る→直す→学ぶ」*の境界で起きます。ターン1〜2と5がチャットAI、3〜4がコーディングAI。この切り替えが、使い分けの全貌です。

成長は「聞き方」で決まる — AIをコーチにする

同じ機能をAIに作ってもらっても、聞き方次第で「できることが増えた」と「何も残らなかった」に分かれます。差がつくのは機能を頼んだ後の一言です。講座05の言語化の練習、実装版です。

❓ 問い1 — 判断の背景を聞く

「その実装を選んだ理由を、代替案と合わせて説明して」

→ なぜその手法かを知れる。次に似た課題が出たとき、自分で判断できるようになります。

❓ 問い2 — 比較させる

「このままでよい理由と、リファクタリングすべき理由を、保守性の観点で比較して」

→ 一面的な賛同を防ぐ。判断軸を自分で持てるようになるのが大きい。

❓ 問い3 — テストされる

「今の実装のコードを読ませました。私の理解が合っているか、クイズ3問出してください」

→ 読めた気になっている箇所が特定できる。講座05の3行メモの実装版。

❓ 問い4 — 改善提案を聞く

「私の今週の指示のしかたを振り返って、来週直すべき点を1つ挙げて」

→ AIとの対話そのものを改善対象にする。プロンプトの精度が週単位で上がります。

「教えてもらうAI」から「コーチAI」へ。作ってもらった後に1問投げる — 講座05の境界線の言語化と同じ理屈で、AIが作ったものが自分の武器になります。

NG → OK 書き換え表(使い分け編)

5講座分の総仕上げ。2つのAIを行き来するようになって出くわす、もったいない聞き方4選です。

いい感じにKPIツールを作って(コーディングAIへ) src/App.jsx に、数値の入力フォームと「追加」ボタンを実装。ライブラリ追加は禁止。ボタン押下で一覧に行が追加されれば完成 「いい感じ」は判断基準が無いのと同じ。4点に分解する

エラーが出て動きません(スクリーンショットのみ添付) エラー文:Cannot read properties of undefined(reading 'map')。操作:追加ボタン押下直後。該当の App.jsx を添付。期待動作:一覧に行が追加される 3点セットで原因の特定が一発で決まる

このコード、どう思いますか このコードを、セキュリティとパフォーマンスの2観点でレビューして。問題点は重要度順に、修正案つきで指摘して 観点と並び順を指定すると、具体的な指摘が返る

方針も決まっていないのに、とりあえず作って(コーディングAIへ) (まずチャットAIへ)自動化の方針を3案比較して。決まったら改めて実装指示を出します 「決める前」はチャットへ。主役の交代を誤ると手戻りが倍になる

💡 共通する直し方

NG列はどれも主語が自分(作って/直して/見て)。OK列は材料と条件が主語(対象・制約・観点・完了条件)。「AIに何を渡すか」に切り替えると、すべての聞き方が変わります。

📖 覚え方

NG文を見たら、「チケットに起票できるレベルか」 を自問する。IT部門で通用する依頼文が、そのままAIへの最高の指示文です。

現場ですぐ使う雛形集

4つの場面の雛形です。黄色の部分だけ書き換えれば、そのまま使えます。まずはデバッグと振り返りの2つから始めてください。

エラー文:「エラーメッセージ全文をそのまま貼る」 操作:エラーが出た直前の操作を書く 該当コード:「ファイルごと貼る」 期待動作:「本来どう動くべきか」 上記を踏まえて原因を特定し、修正差分を提示してください。 【エラーメッセージ/操作/該当コード/期待動作】の4枠を埋める — これだけで解決率が大きく上がります 以下のコードを、公開前のチェックとしてレビューしてください。 観点:①セキュリティ ②パフォーマンス ③可読性 出力:問題点を重要度順(高/中/低)に、それぞれ修正案つきで指摘 コード:「レビュー対象を貼る」 【コード】と、観点3つを業務に合わせて調整(社内ツールなら保守性を追加する等) 目的:社内データを扱う簡単な集計ツールの技術構成を決めたい 条件:社内ネットワークのみ/利用者5名/私はReactの経験が浅い 候補:「候補A」「候補B」 について、学習コスト・保守性・将来性の3軸で比較表を作り、推奨案とその理由を述べてください。 【候補A/候補B】に比較したい技術、条件行に自分の状況を書き換える 今週、AIとの対話で以下の作業をしました:「今週の対話の要約を貼る」 について、①私の指示で曖昧だった点 ②詰まった原因 ③来週試すべき改善アクション1つ、を指摘してください。自分を甘めに評価しないでください。 【今週の対話の要約】に、AIとの対話ログから要点を貼る — 週5分の習慣にするのがおすすめ

雛形は「暗記するもの」ではなく「呼び出すもの」です。このページを印刷するか、社内のナレッジ管理ツールに置いて、書き換え箇所だけその場で埋める運用が最速です。

週次で回す成長サイクル

話し方の型は、週単位のループに乗せると定着します。業務のPDCAのAI協働版です。

月曜:計画 💬

今週どこまで作るかをチャットAIと相談。範囲は1機能レベルに切り出す。

火〜木:実行 🤖

コーディングAIと実装・デバッグ。1指示1機能、詰まったら3点セット。

金曜:振り返り 💬

雛形4で対話を振り返る。指示の曖昧だった点を1つ特定して記録。

翌月曜:持ち越し ↩

改善アクションを翌週の計画に1つだけ組み込む。積みすぎると回らなくなる。

対話ログは「自分の資産」になる

  1. 保存は簡単 — 対話が一段落したら、日付付きのファイルにコピペするだけ。まとめはAIに「今週の対話を要点3つに整理して」と頼めばよい。
  2. 4週間で見えてくる — どこで詰まり、どんな指示で失敗し、何が上達したかがパターンとして見える。正確な成長記録です。
  3. 業務に直結 — 対話ログの要約は週報や引き継ぎ資料にそのまま使える。AI協働の履歴を残す習慣自体がチームへの信頼をつくる。
  4. コーチ問いの材料 — 雛形4の振り返りも、ログがあってこそ精度が出る。まず「残す」から始める。

📅 最初の1ヶ月の目安

やること 第1週 雛形1(デバッグ)だけ使ってみる 第2週 +雛形4(振り返り)を金曜に入れる 第3週 +実装指示を「4点構成」で書く 第4週 +コーチ問いを1つ投げる

4週間後には、5つの型が週のルーチンに入っています。

6講座のまとめとコース修了チェック

6講座で積み上げたもの

講座 身につけた道具 今できること 01 チャットAI(ChatGPT / Claude / Gemini) 検索と使い分け、日本語で質問し、癖を知って付き合う 02 対話の基本(文脈・レベル指定・追加質問5選) 一問一答を対話に変え、答えを業務に翻訳して残す 03 Gemini Notebook(資料AI) 社内規定・マニュアルを「質問できる状態」にする 04 技術学習の4型(用語・計画・エラー・コード) 「わからない」を型で潰す 05 言語化の型(3行メモ・述語仕様) 曖昧な要望を仕様に落とし、問いを立ててAIに渡す 06 コーディングAI+2つの話し方の型 業務課題を2つのAIで最後まで解ききる

コース修了チェック

Check できるようになったこと 確かめ方 ☐ 2つのAIの役割分担を説明できる 同僚に「なぜ使い分けるのか」を1分で説明 ☐ 要件相談・実装指示・デバッグを型どおりに書ける 走る例を自分の業務に置き換えて書く ☐ 金曜の振り返りを1回以上実施した 雛形4で対話ログから改善点を1つ取り出す ☐ 対話ログの保存を始めた 日付付きファイルに1件でも残っている状態にする

コース全体の総復習 — 説明して確かめる

講座05の「説明して確かめる」をコース全体に適用します。読み返さず話す のがポイントです。6講座分の知識を、境界線の言語化を試しながら確かめる仕上げです。

🎓 説明式の総復習プロンプト(コピペOK)

「エンジニアのためのAIとの話し方」全6講座を修了しました。あなたはIT初心者の同僚に向けて、①チャットAIの選び方 ②資料AIの使いどころ ③わからないの3分類と3行メモ ④2つのAIの使い分け、を1分ずつ説明します。私が説明したら穴と間違いを指摘し、理解度を5段階で評価してください。

説明中に詰まった箇所が、あなたの「理解の穴」です。講座04の型で穴を埋めたうえで、もう一度説明してみてください。

AIとの話し方そのものが、これからのエンジニアリングの核である ツールは毎年入れ替わっても、「誰に・何を・どう聞くか」という型は変わりません。週次サイクルで回せば、AIが強くなる速度であなたの判断力も上がります。まずは今週、雛形を1つ。

この講座のよくある質問

この講座のゴールとは?(エンジニアのためのAIとの話し方)

まずは「質問できる相棒」を1人、自分のPCに呼ぶところから始めるチャットAIとは何かを理解し、ChatGPT / Claude / Gemini の3つから1つを選んで、今日すぐ使える状態にするのがこの講座のゴールです。

チャットAIとは何かとは?(エンジニアのためのAIとの話し方)

まず言葉の整理から。「チャットAI」「生成AI」「LLM」という3つの言葉は、ほぼ同じものを指しています。

3つのチャットAIから1つ選ぶとは?(エンジニアのためのAIとの話し方)

代表的な3つを比較します。結論から言うと、どれを選んでも本講座はすべて進められます。

アカウントを作成する(共通フロー)とは?(エンジニアのためのAIとの話し方)

3つのAIとも、登録の流れはほぼ同じです。必要なものは メールアドレス1つ だけ。

無料登録すると、何ができるようになる?

講座の閲覧は今のまま登録なしでOK。登録(無料)すると、学習を 「積み上げて証明できる」ようになります。

できること今(未登録)無料登録後
講座の閲覧(動画・テキスト・PDF)
AIナビゲーター「愛脳ひらめ」と1 on 1で対話しながら学習
教材へのAIチャット質問(教材に基づいて回答)
学習進捗の保存・途中から再開
確認テスト(理解度チェック)
修了証の発行(URL共有・真偽照会つき)
AIスキル診断結果の保存・スキルプロフィール化
無料登録して学習を始める

メールアドレスのみ・1分で完了。クレジットカードは不要です。

このコースのカリキュラム

  1. 1エンジニアのためのAIとの話し方(このページ)

学んだことを、
「証明できる形」に残しませんか?

  • AIナビゲーター「愛脳ひらめ」と対話しながら学べる
  • 教材に分からないところをそのままAIチャットで質問
  • 視聴位置の保存 — どこまで進めたか自動記録
  • 確認テストと修了証 — 学んだことを証明できる形に
  • AIスキル診断 — 現在のスキルを可視化して学習計画に反映

すべて無料プランに含まれます。登録は1分・クレジットカード不要。