この章のゴール
ブラウザに「AIと一緒に作り上げた1ページ目」を表示させる この章では、開発環境の準備・ターミナル操作・AIへの最初の指示を出すところまでを行い、社内FAQのトップページをブラウザに表示させます。
VS Code / Node.js / コーディングAI の3つを自分のPCに準備します。 マウスではなく、文字入力でパソコンに指示を出すターミナル(黒い画面)を使います。 たった1つの指示で、自分の意図したとおりのWebページを表示します。
学習ロードマップ
「30日でエンジニアになるリスキリング講座」の各章の構成です。
カリキュラム全体像
章 講座タイトル 講座で作成するもの この章を通じて身につけるもの 1 事前準備とはじめの一歩 社内FAQトップページ 開発環境の構築とAIへの初回指示 2 AIでWebページを作る チーム紹介ページ AIへのページ依頼プロンプトの型 3 Webサイトをデザインする プロジェクト成果共有ページ レスポンシブ対応と画像生成AIの活用 4 JavaScriptで動くページを作る 経費申請チェッカー JavaScriptで入力→計算→表示 5 Webアプリを作る 問い合わせ対応テンプレ生成アプリ Webアプリの設計とAIでの組み立て 6 APIでデータを取得する 社内営業KPIダッシュボード APIからのデータ取得と自動集計 7 データを保存・共有する 顧客問い合わせ台帳アプリ クラウドDBでのデータ保存・共有 8 アプリを社内に公開する 部署マニュアルサイト Git/GitHub PagesでのWeb公開 9 卒業制作 業務課題を解く1本 企画〜実装の一貫した業務フロー
5つのステップ
この講座で学んだことを活かせば、自分で業務ツールを作れるようになります。一緒に進めていきましょう。
開発環境の準備と最初の1ページを作成します。 見た目を整えたWebページを作成します。 操作に応じて動くデータを扱うアプリを作成します。 作成したWebアプリを公開します。 卒業課題でWebアプリを作成します。
第1章で身につく3つのステップ
この章で身につくのは、これから30日間の講座でずっと使っていく3つのステップです。9章の卒業制作で業務課題を解くときも、明日から別の社内ツールを作るときも、起点はこの3ステップに戻ります。
VS Code・Node.js・コーディングAIを自分のPCに用意する。 3つのツールがすべてPCにインストールできていればOK 文字でPCに指示を出す画面を、怖がらずに開ける状態にする。使うコマンドは最初は3つだけ。 ターミナルを開いて、フォルダの中身を見られればOK 自分で全部書くのではなく、AIに1行プロンプトで依頼して、成果物を受け取る流れを体験する。 AIに頼んだページがブラウザに表示できればOK
必要なもの
本講座で使用するPC・ツール・サービスは以下のとおりです。PC・インターネット環境は事前に、開発ツール・コーディングAIは本章で準備します。
Windows 10/11 または Mac。メモリ 8GB 以上。 コーディングAIを利用する場合、一般的にメモリ16GB以上が推奨されます。 自宅 or オフィスの安定したWi-Fi。社内ネットワークでも可。 会社のネットワーク制限で、ツールのインストールができないことがあります。事前にIT担当者に相談。 VS Code / Node.js(第1章でインストール) どちらも業務で使える定番ツール。PCに入れても問題ありません。 Codex / Claude Code / Gemini CLI から1つ。月額約3,000円。 一部無料プランもありますが、本講座は有料前提。会社経費は社内申請、個人利用は各自で契約してください。
🔎 自分のPCが条件に合うかを確認する方法
Windows:タスクマネージャ「パフォーマンス」でメモリを確認(ショートカットキー:Ctrl+Shift+Esc)。
Mac:左上 Apple メニュー「この Mac について」でメモリを確認。
AIは「超優秀な部下」― あなたは指示を出す側
AIは「専門スキルを持つチームメンバー」が常に横にいる感覚
AI(ChatGPT / Claude / Gemini など)は、膨大な文章を読み込んで "次に来る言葉" を予測するプログラムです。コードを書く・デザインを考える・文章をまとめるといった業務を代行できるレベルまで来ています。
指示の精度が、成果物の精度を決める
結果の質を決めるのは「あなたの指示」です。部下に「いい感じにまとめておいて」と頼んでも欲しい資料が出てこないのと同じ。30日間の講座で身につけるのは、AIに的確な指示を出す「監督力」 そのものです。
❌ 曖昧な指示 「FAQページをいい感じに作って」
→
✅ 具体的な指示 総務部向けFAQトップを水色背景・白文字見出しで
あなた(監督)が AI(部下)に指示を出す
🎬 監督の3つの仕事 — 講座を通じて身につける型
① ゴールを明確にする 「誰の」「どの業務課題を」解くのかを1文で書く
② 的確な指示を出す 何を・どんな見た目で・どこに、を具体化する
③ 成果物を評価する AIの回答がイメージと違えば、もっと具体的に頼み直す
2種類のAIを使い分ける — 相談役と作業役
AIには大きく2種類あります。チャットAI(ブラウザで対話)は企画・相談に、コーディングAI(ターミナルで作業)は実装に強みがあります。本講座の主役はコーディングAIですが、考えの整理や相談には必ずチャットAIを併用します。
ChatGPT / Claude / Gemini 業務課題の言語化/機能アイデアの相談/文章や資料のドラフト作成 総務部で繰り返し聞かれる質問を10個挙げて、FAQページに載せる順で並べて Codex / Claude Code / Gemini CLI コードの生成・編集・実行/ファイル操作/デバッグ/プロジェクト作成 src/App.jsx を編集して、社内FAQトップページを水色背景で作って
🔄 実務での流れ — "相談 → 実装" のバトンを必ず通す
①チャットAIに業務課題を相談して機能案やテキスト素材を受け取る → ②コーディングAIに「この要件でコードを書いて」と渡す。この2ステップが本講座の基本の流れです。いきなり実装AIに頼むと要件が曖昧なまま走り出して手戻りが増えます。
作業台を用意する — VS Code
VS Code(Visual Studio Code)は、プロのエンジニアが使う無料のコードエディタです。Word が文書作成ソフトなら、VS Code はコード作成ソフト。社内でコードレビューや手順書の整備にも使えます。
インストール手順 — Windows
- ブラウザで `https:
- 「Download for Windows」をクリック
- ダウンロードした
.exeを実行 - 使用許諾契約書の同意 → 「同意する」にチェックして次へ
- 追加タスクの選択 → 項目選択は変更せず、次へ
- インストール準備完了 → 「インストール」をクリック
- セットアップウィザードの完了 → 「完了」ボタンをクリック
🎬 動画ガイド VS Code のインストール手順動画 (0:00〜2:30) https://www.youtube.com/watch?v=zK1rKC7QVwk
インストール手順 — Mac
- 同じURLで「Download for Mac」をクリック
- ダウンロードした
.zipを展開 Visual Studio Code.appを「アプリケーション」フォルダにドラッグ- 「アプリケーション」から VS Code を起動
起動後の画面 — 主要3エリア
左側。ファイル一覧。社内のフォルダ階層と同じ感覚 中央。実際にコードを書く/AIが書いたコードを読む 下側。AIに指示を出す "窓口"
⌨️ 必須ショートカット
ターミナル開閉 — Ctrl + J(Windows) / Cmd + J(Mac)
最初に入れておくと便利なVS Code 3つの拡張機能
メニューを日本語表示に切替。起動後に左サイドバーの拡張機能マークから検索&インストール。 コードの見た目を自動で整えるツール。保存時にインデントがそろい、手直しの手間が減る。 社内手順書やREADMEを書くときの相棒。プレビュー・目次生成が一発で効く。
ターミナルに慣れる — 文字でPCに指示する黒い画面
マウスの代わりに文字で指示を出す
普段はマウスでフォルダをクリックして開きますが、ターミナルでは 文字(コマンド) で同じ操作をします。"黒い画面に文字を打つ" というだけで、魔法のようなことは何もしていません。
なぜこの章から使うのか
・コーディングAIとの会話はターミナルで行う ・ツール(Node.js・コーディングAI本体)のインストールに必要 ・作ったものをサーバで動かす・共有する操作もターミナル経由
💡 最初に覚えるのは3つだけ この先30日間、毎回使うコマンドはほぼ決まっています。1日目は右の3つから。30日目になる頃には手が勝手に動くようになります。
開き方
・VS Code を起動 → Ctrl + J(Windows)/ Cmd + J(Mac)
・Windows は PowerShell、Mac は zsh が自動で起動
最初に覚える3つのコマンド
今いるフォルダの "住所" を確認
/Users/yamada/Documents
今いるフォルダの中身を一覧表示
Desktop Documents Downloads
指定フォルダに移動する
cd Documents
✅ 最初の練習
pwd → ls → cd <表示されたフォルダ名> → ls の順で打ってみる。"場所を確認 → 中を見る → 移動 → また中を見る" が業務フォルダ整理と同じ感覚だと分かります。
JavaScript を動かす土台 — Node.js
Node.js は、JavaScript というプログラミング言語をPC上で動かすツールです。このあとインストールするコーディングAI や、Webアプリを動かすサーバにも必要な "共通の土台" です。
🪟 Windows — インストーラー方式
- `https:
- 「Windowsインストーラー(
.msi)」をクリック - ダウンロードした
.msiを実行 - 「WindowsによってPCが保護されました」→「詳細情報」→「実行」をクリック
- Welcome to the Node.js Setup Wizard →「Next」
- End-User License Agreement →「I accept the terms…」にチェック →「Next」
- Destination Folder →変更せず「Next」
- Ready to install Node.js →「Install」
- Completed the Node.js Setup Wizard →「Finish」
🎬 動画ガイド Node.js インストール手順(Windows)YouTube (2:05〜3:45)
🍎 Mac — ターミナル方式(nvm)
ターミナルに以下を1行ずつ貼り付け → Enter(nvm=Node.js のバージョン管理ツール):
curl -o- https: . "$HOME/.nvm/nvm.sh" nvm install 24`
💡 ターミナルが不安なら、Windows と同じ要領でインストーラーを使う方法でもOK。nodejs.org/en/download から macOS 版 LTS の .pkg をダウンロードして「Next」で進めてください。
✅ Windows / Mac 共通 — 動作確認
ターミナルに node -v と入力して Enter。v24.x.x のようにバージョンが表示されれば成功。数字が出ない場合はターミナルを一度閉じて開き直してください。
$ node -v v24.8.0
コーディングAIを1つ選ぶ
以下の3つのコーディングAIから1つを選びます。既に契約しているサービスがあればそれを使い、なければ講座で中心的に扱う Claude Code が無難です。本書のプロンプト例・動作画面はすべて Claude Code で動作確認済み。
ChatGPT Plus/Pro
npm i -g @openai/codex
既にChatGPT Plus/Pro契約済みなら追加費用不要。日本語の指示にも安定して応答。
すでに ChatGPT を仕事で常用している人
Claude Pro/Max
Mac: curl -fsSL https: Win: irm https:
Windows は事前に Git(コード履歴管理ツール)のインストールが必要。Mac は標準搭載のため不要。講座のメイン例として本書中で扱う。
迷った人/本書の手順をそのまま追いたい人
Google AI Pro 月額2,900円(初月無料)
npm install -g @google/gemini-cli
Google アカウントで認証。無料枠もあるが講座では Pro 推奨。
Google Workspace をすでに業務で使っている人
⚠️ Windows で Claude Code を選ぶ場合 事前に Git(コード履歴管理ツール)のインストールが必要。手順は次ページで解説します。
💡 途中で乗り換えOK 使ってみて合わなければ別ツールに切り替え可能。どのツールを選んでも学習内容は変わりません。
コード履歴管理ツール — Git
Git は、コードの変更履歴を記録するツールです。Claude Code は内部で Git を使うため、Windows で Claude Code を選んだ場合のみ 事前インストールが必要です。Mac は標準搭載のため不要、Codex / Gemini を選んだ場合もこのページはスキップしてください。
🪟 Windows — インストーラー方式
- `https:
- 「Click here to download」→ ダウンロードした
Git-x.xx.x-64-bit.exeを実行 - 以下4画面(
Information/Select Destination Location/Select Components/Select Start Menu Folder)→ 全て変更せず「Next」 - ⭐
Choosing the default editor→ Visual Studio Code を選択 →「Next」(次ページの画像参照) - ⭐
Adjusting the name of the initial branch→ Override... を選択(mainのまま)→「Next」(次ページの画像参照) - 以下8画面(
PATH environment/SSH executable/HTTPS transport backend/Line ending conversions/Terminal emulator/git pull behavior/Credential helper/Extra options)→ すべてデフォルトのまま「Next」 - 最後に「Install」→ 完了画面で「Finish」(チェックは外して OK)
✅ このページをスキップしてよい人
- Mac ユーザー — Git は標準搭載のため作業不要
- Codex / Gemini を選んだ人 — Git は不要
💡 既にインストール済みかも?
Windows ユーザーでも、過去に Git を入れている可能性があります。ターミナルで git --version を実行し、git version 2.x.x のように表示されれば、すでにインストール済みです(その場合はこのページをスキップしてください)。
⚠️ 重要:次ページの2画面はデフォルトのままにせず、明示的に選択してください(Choosing the default editor と Adjusting the name of the initial branch)
Git インストール — 重要な選択画面と動作確認
前ページのインストール中、ステップ5・6にあたる2画面はデフォルトのまま「Next」せず、明示的に選択する必要があります。それぞれの画面イメージと正しい選択を示します。
⭐ ステップ5:エディタ選択
Choosing the default editor used by Git
ドロップダウンから Use Visual Studio Code as Git's default editor を選択 →「Next」。
💡 デフォルトの Vim のままだと、後で git commit した時にエディタに突入して脱出方法が分からず詰まります。
⭐ ステップ6:初期ブランチ名
Adjusting the name of the initial branch in new repositories
Override the default branch name for new repositories を選択(入力欄は main のまま)→「Next」。
💡 GitHub の新規リポジトリのデフォルトブランチ名と揃えるための設定です。
✅ 動作確認 — git --version
インストール後は、VS Code を完全に終了して開き直してから 確認します(起動中の VS Code には新しい PATH が反映されないため)。新しい VS Code の統合ターミナル(PowerShell)で git --version を実行 → git version 2.xx.x のようにバージョンが表示されれば成功。
$ git --version git version 2.54.0.windows.1
コーディングAIを起動する
コーディングAIのインストールが終わった後は、作業用フォルダを作成して、コーディングAIを起動します。以下の3ステップは、どのコーディングAIも同じ流れです。初回起動時にブラウザでログイン画面が表示されるので、登録済みアカウントでログインしてください。
STEP 1
作業フォルダを作る
$ mkdir my-first-project
$ cd my-first-project
mkdir で新規フォルダ作成、cd でその中に移動
STEP 2
起動コマンドを打つ
コーディングAI
コマンド
Codex
codex
Claude Code
claude
Gemini CLI
gemini
STEP 3
ブラウザで認証
・初回のみ画面の案内に従ってログイン ・登録済みアカウントで認証 ・ターミナルに戻ると対話画面が起動
起動後の画面イメージ(Claude Code の場合)
💡 動かないときのチェックリスト
① ターミナルを閉じて開き直す
② node -v でバージョン確認
③ エラー文をコピー → チャットAIに貼り付けて「このエラーの原因と解決策を教えて」と聞く
Claude Code の起動方法(前半:起動と認証)
本書のメインで扱う Claude Code を例に、画面遷移を10ステップで示します。STEP 1〜5 はコマンド起動とブラウザ認証の準備。STEP 6〜10(次ページ)で対話画面まで到達します。初回のみ必要な手順で、2回目以降は STEP 1 のコマンド入力だけで起動します。
ターミナルで claude を実行
矢印キーで好みのテーマを選択
「Claude account」を選んで Enter
表示された URL をブラウザで開く
ブラウザで「Authorize」をクリック
🧭 ここまでの流れ
- ターミナルで起動 → 初期設定(STEP 1〜2)
- ログイン方式の選択(STEP 3)
- ブラウザを開いて認証画面へ(STEP 4〜5)
➡ 次ページ:認証コードの貼付〜対話画面の起動
Claude Code の起動方法(後半:認証完了と起動)
ブラウザで取得した認証コードをターミナルに戻して貼り付け、安全確認を経て対話画面が起動します。STEP 6〜10 は1度通過すれば完了で、2回目以降の起動では再度求められません。
コードをコピーしてターミナルに貼付
「Login successful」を確認して Enter
案内画面で Enter を押して進む
1. Yes, I trust this folder を選択
プロンプト入力欄が表示されれば完了
💡 認証は初回だけ
・2回目以降は STEP 1 の claude コマンドだけで対話画面に直行
・別 PC や別アカウントで使うときは再度 STEP 3〜6 が必要
・/logout でログアウト、/login で再ログイン
・対話画面の ? で利用可能なショートカット一覧を表示
作業開始前チェックリスト
これまでの手順で開発環境が揃っているか、以下の4項目を確認します。 すべて完了すると次ページのプロジェクト作成に進めます。
スタートメニュー(Windows)または Launchpad(Mac)から "Visual Studio Code" を起動
VS Code のウィンドウが開く。Japanese Language Pack を入れた場合はメニューが日本語
8ページ「作業台を用意する — VS Code」をチェック
画面上部のメニューから ターミナル → 新しいターミナル(または Ctrl+J / Cmd+J)
画面下部に黒い画面が開き、プロンプト(Windows は >, Mac は % など)が表示される
VS Code を再起動。その後にターミナルが表示されない場合は画面上部のメニュー → ターミナル → 新しいターミナル
ターミナルに node -v と入力して Enter
v24.x.x のようにバージョン番号が表示される
10ページ「JavaScript を動かす土台 — Node.js」をチェック
ターミナルに claude / codex / gemini のどれかを入力して Enter
起動画面と入力欄(>マーク)が表示される(初回はブラウザでログインが必要)
12ページ「コーディングAIを起動する」をチェック
✅ 4項目すべてが完了したら次のステップへ
開発環境が揃いました。次のページから「社内FAQページ」のプロジェクトを作成します。最初はAIがほぼ全部書いてくれるので、安心して進めてください。
💡 1つでも詰まったら
エラー文をそのままコピーして、チャットAIに「このエラーの解決策を教えて」と相談するのが一番早い解決ルートです。
作業フォルダを用意する
これから30日間、章ごとに作るプロジェクトはすべて ai-know-work という1つの親フォルダ配下にまとめます。次回以降の章では、このフォルダの直下に ch02/、ch03/ ... と章別のサブフォルダを追加していきます。
📂 最終的に作るディレクトリ構造
ai-know-work/ ← この章で作る親フォルダ
├─ ch01/ ← この章で後ほど作るプロジェクト
├─ ch02/ ← 次の章で追加
└─ ...
- エクスプローラを開く(
⊞ Win+E) - 「PC > Cドライブ > ユーザー > <ユーザー名> > Documents」と辿って開く
- 空白で右クリック → 新規作成 → フォルダー
- 名前を
ai-know-workにしてEnter
※ PowerShell 派の場合: mkdir $env:USERPROFILE\Documents\ai-know-work
- Finder を開く(Dock のニコちゃんマーク)
- メニュー「移動」→「ホーム」(
⌘+⇧+H) - 空白で右クリック →「新規フォルダ」
- 名前を
ai-know-workにしてreturn
※ ターミナル派の場合: mkdir ~/ai-know-work
📂 VS Code で開く(Win / Mac 共通)
- VS Code を起動
- メニュー「File」→「Open Folder...」(Win:
Ctrl+K→Ctrl+O/ Mac:⌘+O) - いま作った
ai-know-workを選んで開く - 「作成者を信頼しますか?」が出たら 「はい、作成者を信頼します」 を選ぶ(次ページ図①)
- 画面上部「ターミナル」→「新しいターミナル」(Win:
Ctrl+Shift+@/ Mac:⌃+Shift+@)で統合ターミナルを開く(次ページ図②)
📸 完成イメージ(Win / Mac 共通)
①「作成者を信頼しますか?」ダイアログ — 「はい、作成者を信頼します」をクリック
② ai-know-work を開き、下部に統合ターミナルが表示された VS Code 画面(タイトルバー・エクスプローラ・統合ターミナルのプロンプト末尾を確認)
✅ ここまで出来たら
VS Code のタイトルバーに「ai-know-work」と表示され、統合ターミナルのプロンプト行末尾が ai-know-work になっていれば完了です。
確認コマンド: Win cd / Mac pwd と入力して Enter → 末尾が ai-know-work なら OK。
最初のプロジェクトを作る — Vite
Vite(ヴィート)は、ReactというWeb開発の人気フレームワークを使ってWebアプリを立ち上げるツールです。ここでは 社内FAQページ の土台となるプロジェクトを作ります。前ページで開いた ai-know-work の統合ターミナルでコマンドを1本叩き、対話に y → Yes と2回答えるだけで、雛形作成・依存インストール・開発サーバ起動まで Vite が自動で完走 します。
📘 React・JSX・フレームワークって何?
React=画面を「ボタン」「見出し」など部品単位で組み立てる仕組み。 JSX=HTML に似た書き方を JavaScript に書ける記法(App.jsx の拡張子)。 フレームワーク="よく使う定番の土台"。
Ok to proceed? → y Enter、Install with npm and start now? → Yes Enter で、雛形作成・npm install・npm run dev まで Vite が自動で完走する
Vite + React のデフォルトページが表示される
✅ 成功の目印 — Vite のロゴと "Vite + React" の文字が見えたら完了。ターミナル側は dev server を止めずに残す(停止は Ctrl + C、再起動は cd ch01 && npm run dev)。
⚠️ ありがちなミス — 対話で No を選ぶと自動セットアップが走らない。手動で cd ch01 && npm install && npm run dev を打ち直すか、ch01 フォルダを消して最初からやり直す。
AIに最初の指示を出す — 社内FAQトップページ①
dev server を動かしたまま、VS Code で 別のターミナル を開き(+ ボタン)、同じ ch01 フォルダでコーディングAIを起動します。以下のプロンプトをコピペして、末尾の業務課題部分だけ自分の部署に書き換えれば、すぐに "社内FAQページの1ページ目" が画面に現れます。
あなたはフロントエンドエンジニアです。
現在の src/App.jsx を編集して、
社内FAQページのトップ画面 を作ってください。
・見出しに「よくある質問」と大きく白文字で中央表示 ・背景は水色(``) ・見出しの下に「【部署名】向け」と1行添える ・画面全体に余白をしっかり取る
【業務課題】(↓自分の状況に書き換え) 総務部に毎週10件以上「年末調整の書類どこで出すの?」「住所変更の手続きは?」と個別チャットで質問が来る。
【業務課題】 自分の部署で "同じ質問が繰り返し来ている" 業務を1つ書く。例:情シスの「パスワード再設定どうするの?」、営業の「見積の割引ルールは?」など。
このプロンプトが効く3つの理由
「社内FAQトップ画面」とゴールを1文で明示
背景色・文字色・レイアウトを具体化
src/App.jsx とファイルパスまで指定
💡 次章以降で深掘り 「何を・どんな見た目で・どこに」の3点は プロンプトの基本要素。2章以降で段階的に技を増やします。また「あなたはフロントエンドエンジニアです」は AI に役割を与える "おまじない"。仕組みは 第5章 で学ぶので、今は丸ごとコピペでOK。
AIに最初の指示を出す — 社内FAQトップページ②
プロンプトを送信したあと、Claude Code に貼り付けた画面(INPUT)と、ブラウザに表示される結果(OUTPUT)を見比べておきます。初回はファイルを書き換える前に 「Do you want to overwrite ...?」 の確認ダイアログが出るので、答え方も先に押さえておきましょう。
INPUT — Claude Code に貼り付けた実画面
OUTPUT — ブラウザに表示される localhost:5173
🔐 「Do you want to overwrite ...?」と聞かれたら(コーディングAI)
Claude Code 等はファイル編集のたびに許可を求めます。基本は 1. Yes を選んで進めればOK。毎回の確認が煩わしくなったら 2. Yes, allow all edits during this session でセッション中は自動許可になります。内容を確認しながら進めたい間は 1 推奨。3. No を選ぶと編集が中止され、ファイルは変更されません。
1. Yes(推奨)
今回の編集だけ許可。1ファイルごとに確認したいとき。
2. Yes, allow all edits ...
このセッション中は自動許可。慣れてきたら選ぶ。
3. No
編集を中止。ファイルは変わらない。
詰まったときの3つの窓口
受講中に分からないことが出たら、順に使い分けます。一番早いのはAI学習アシスタント、次にチャットAIにエラー文を貼り付け、それでも解けないときだけ講師Q&Aへ。
学習画面左メニューの「Q&A」
学習画面右上の「AIに質問」ボタン
教材の内容を理解しているAIが即答。学習内の質問全般に最適。 学習画面右上の「AIに質問」→ チャット欄に入力 → 即時回答。 ページ番号を添えると的確な回答が返る。 エラー文の解釈や講座外の技術疑問に強い。 ChatGPT / Claude / Gemini にエラー文を貼り付けて質問。 "何をしていたか" を1行添えると診断精度が上がる。 AIで解決しない場合の最終窓口。 学習画面左メニュー「Q&A」→「新しい質問」から投稿。 試したこと・結果をセットで書くと返信が早い。
この章で達成したこと
VS Code + Node.js + コーディングAI を自PCに揃えた
pwd / ls / cd で自由にフォルダ移動できる
create → install → run dev で新規プロジェクトを立ち上げ
「何を・見た目・場所」を伝える基本プロンプトで画面を変更 自部署の "繰り返し質問" を社内FAQとして解いていく
🏆 次章への橋渡し
次回は "何を・見た目・場所" の3要素をさらに磨いて、自己紹介ページ(=社内の担当者紹介ページにも転用できる)を作り込みます。
よくあるトラブル Q&A
command not found が出る
ターミナルを一度閉じて開き直す → それでもダメならPC再起動。Node.js 関連なら node -v でインストール済みか確認。
npm run dev が起動しない
cd ch01 で作業フォルダに入っているか pwd で確認。npm install が完了していない可能性も。
"ポートが使用中" と出る
ポート=アプリがネットワークで使う「窓口番号」。別ターミナルで既に npm run dev が同じ窓口を使っている状態。そちらで Ctrl + C を押して止めてから再起動。
VS Code が英語で表示される
左側の拡張機能アイコン → "Japanese Language Pack" を検索してインストール → VS Code を再起動。
3つのコーディングAIどれが一番良い?
現時点で大差なし。講座はClaude Codeで例示するので、迷ったらそれ。途中乗り換えも可能。
Windows と Mac で手順は違う?
基本同じ。異なる箇所は本テキスト内で両方の手順を並記しているので安心して進められる。